映画感想「猟奇的な彼女」意外と癒されるDV彼女

映画感想「猟奇的な彼女」意外と癒されるDV彼女

最近アジア諸国に興味が湧いてきているので、韓国映画を観ることにしたよ。

観る前は、美男美女が運命的な出会いをして、中盤で致命的な出来事が二人を分断して、最後は奇跡的なハッピーエンドで終わるのだろう。
と愚かな決め付けをしていましたが、期待を裏切られ、鑑賞後は予想以上に満足感がありました。
他の韓国映画にも手を出したくなる、韓国映画の入り口的な作品かなと思います。 

【評価】
猟奇的:★★★★☆
運命的:★★★★☆
庶民的:★★★★☆

作品情報

キャスト&スタッフ etc.

出演:
チョン・ジヒョン
チャ・テヒョン

監督・脚本:クァク・ジェヨン
製作国:韓国
上映時間:122分
公開:2003年(日本)
原題:『엽기적인 그녀
英題:『MY SASSY GIRL』

あらすじ

幼少時代、女の子のように育てられたキョヌは少しナヨナヨした大学生。
ある晩、キョヌは地下鉄の中でベロベロに酔っぱらった超美人な”彼女”と出会う。
キョヌは美人は大好物だが、酔っぱらった女は大嫌い。
ひょんなことから泥酔した彼女を介抱したことがきっかけで、その日からデートをする関係になる。
可愛い顔をして、『ぶっ殺されたい?』が口癖で、過激な行動を繰り返す彼女のペースに飲み込まれ、困惑しながらもその魅力にひきこまれていくキョヌ。
しかし、タフでワイルドに見える”彼女”には、ある切ない秘密があった・・・。
参考文献:DVDパッケージの裏面

予告編

スポンサーリンク

感想(ネタバレなしのつもり)

出会いは最悪

泥酔した”彼女”のすさまじいゲロシーンを、”彼”が地下鉄の車内で目撃する。これが二人の出会いです。
運命的な美しい出会いを予想していましたが、裏切られました。
初めての韓国映画だったので、そういうもの(ゲロが映ってもOK)なのか、と静かに思いました。

ゲロが出てくる映画はこれが初めてではありません。
「おとなのけんか」というアメリカのヒューマンドラマ映画にも、強烈なゲロシーンが炸裂します。
幸い、恋愛映画ではなかったので冷静に受け入れることができました。

話が逸れたので元に戻すと、、

ゲロを吐いたチョン・ジヒョン(彼女)はスタイルがよく(身長173cm)、顔も童顔っぽく可愛らしいです。
劇中で頻繁に見せる変顔も、愛嬌があって好きです。本作を最後まで観終わったとき、チョン・ジヒョンの映画だな、と感じました。彼女じゃないと面白い作品にならなかったかもしれないです。

一方キョヌ(彼)の方はというと、DVDのパッケージを見てるので判明していましたが、イケメンじゃありません。ごめんね。
どこにでもいそうな、友達に一人はいる大学生といった感じ。
ナンパもするし、そんな勉強熱心でもない、彼女と比べると弱々しく頼りない印象です。

彼女がオーロラをまき散らしたあと、近くに立っていたキョヌに「ダーリン」と寝言をほざきます。
このせいで、キョヌが彼女をホテルに連れて行って一晩中介抱する羽目になってしまいます。

オーロラを吐き散らした見知らぬ彼女を放っておけずに介抱するキョヌ。
キョヌってどうしようもないヘボキャラかと思ってたけど、実は優しくていいやつです。
ストーリーが進むにつれて、キョヌの魅力が爆発していきます。

彼女を介抱した後日、キョヌは彼女から呼び出しをくらい再会します。
そして猟奇的で素敵な日々を彼女と過ごすことになります。

デートは最高

本作の大部分は、キョヌと彼女のデートシーンで構成されています。
映画を観ているというよりも、友達の庶民的なデートやメールのやりとりを覗き見している感じです。

居酒屋で二人で飲んでいれば、不健全なお客に裁きを与え、再び泥酔します。
キョヌが大学で授業を受けているば、彼女が乱入してきてキョヌを拉致します。
あらゆるデートスポットで、彼女は日常をぶち壊してくれます。

デート中は「ぶっ殺されたい?」を連発されたり、ぶん殴られたりもします。
たまにつまらないギャグも登場しますが、それでも彼らを見ていて微笑ましくなります。

彼女のパンチの効いたキャラがキョヌの毎日を楽しいものにしてくれます。

個人的に地下鉄でちょっとしたゲームをしているシーンが大好きです。
演技じゃなくて本当のカップルを見ているようです。
もっと色んなデートシーンが観てみたかった!

退屈しない人生のために

DV彼女と、そのいいなりになる優しいキョヌとのデート映画です。
ラブラブな恋愛映画ではないです。
彼らの日々は、濃密な喜怒哀楽で溢れていて、観ているこっちも楽しくなります。

彼女が猟奇的な理由っていうのがぼんやりとしたまま最後を迎えますが、もはやあまり気にならないです。それくらい、ラストは素敵です。
そもそもチョン・ジヒョンが最高!

なぜ公開した15年前に観なかったのか悔やまれる。。
「恋愛映画は女子が観るものだ!」と言っていた高校生の私を全力で優しくぶっ飛ばしたい。

映画美術館カテゴリの最新記事