映画感想「告白小説、その結末」ELLEの存在する理由とは?

映画感想「告白小説、その結末」ELLEの存在する理由とは?

こんばんは、小説はほとんど読まないKeiCampbellです。

エヴァ・グリーン見たさに仕事帰りに観てきました!「ミスペレグリン」以来ですね。

今回の彼女の映画は、不気味な優しさと怖さと美しさが融合したサスペンスストーリーです。

エヴァ・グリーン好きにはおすすめ!

【評価】
美魔女が似合う  :★★★★★
女性の社会問題  :★★★★☆
小説の書き方   :★★★☆☆

作品情報

キャスト&スタッフ etc.

出演:
エマニュエル・セニエ(デルフィーヌ)
エヴァ・グリーン(エル)
ヴァンサン・ペレーズ(フランソワ)

監督・脚本:ロマン・ポランスキー
製作国:フランス/ベルギー/ポーランド
上映時間:100分
公開:2018年(日本)
原題:『仏題:D’après Une Histoire Vrai/英題:Based on a true story』

あらすじ

心を病んで自殺した母親との生活を綴った私小説がベストセラーとなった後、スランプに陥っているデルフィーヌの前に、ある日、熱狂的なファンだと称する聡明で美しい女性エル<彼女>が現れる。差出人不明の脅迫状にも苦しめられるデルフィーヌは、献身的に支えてくれて、本音で語り合えるエルに信頼を寄せていく。まもなくふたりは共同生活を始めるが、時折ヒステリックに豹変するエルは、不可解な言動でデルフィーヌを翻弄する。はたしてエルは何者なのか? なぜデルフィーヌに接近してきたのか? やがてエルの身の上話に衝撃を受けたデルフィーヌは、彼女の壮絶な人生を小説にしようと決意するが、その先には作者自身にも想像できない悪夢のような“結末”が待ち受けていた……。

引用:公式サイト

予告編

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感想(ネタバレなし)

ここではネタバレなしで、映画の魅力などを書いていきます!

エヴァ・グリーンの美魔女っぷりは必見!

私にとっての本作を観る目的は、エヴァ・グリーンの横顔を楽しむこと!

彼女の横顔好きなんですよ。鼻が高いし、顎も可愛いし、笑った時の口がとにかく綺麗!

今回のキャラは、「ミスペレグリン」や「キングダムオブヘブン」のときのような”かっこいい美女”に加えて、ちょっと怖いサイコパス感が加わっています。

そんな危ない美魔女な感じも似合うんです。

デルフィーヌの部屋が素敵!

ある小説家の女性を中心にストーリーが進んでいくのですが、この小説家の家がいいんです!

フランスにとっては一般的なアパートかもしれないけど、やっぱりおしゃれですね。

特に小説を書くときの部屋は、ほんと住んでみたいです。

大きな窓扉があって、外を向くように広い机を置いてます。外から吹く風を感じながら小説を書くんです。

こんな部屋で絵を描いたりブログ書いたりしたいですねぇ。

謎な怖さがいつまでも続く。

サスペンス映画なので「謎」は常に付きまとうのですが、この映画でのELLE(エヴァ・グリーン)の目的が謎につつまれたままストーリーは進みます。

時にはデルフィーヌを励まし、時には辛口コメントで浴びせたり、時にはミキサー(ジューサー)を棒で破壊したりと、彼女の目的がいまいち分からないです。

本作を観るときは、ぜひELLEの目的、そもそもELLEって誰?ということに注目してみてください!

感想(ネタバレあり)

ここからは、ネタバレありの感想と私の個人的な解釈を書いています。

まだ映画を観てない人は、観た後に読んで頂けると良いと思います!

「ELLE(エル)」とは一体誰なのか?

ELLEはフランス語で彼女という意味です。英語だとShe。

ちょっと疲れ気味でスランプ状態の小説家デルフィーヌの前に突如現れた謎の美女ELLE。

最初はただのファンの一人という感じでしたが、すこし不自然なくらいにグイグイとデルフィーヌに接近していきます。そして気が付いたら共同生活をしています。

ELLEは、デルフィーヌに「自分自身のことを小説に書きなさい」と強く勧めてきます。

そのためなら、デルフィーヌになりすまして彼女の余計な仕事(学校での講演会など)をどんどん片付けます。

しかし、ELLEが代理で講演会に行ったはずが(ELLEも講演会に行ったと話していたが)、講演会には誰も来なかったことが分かります。

他にも、ELLEの存在を知る人は現れません。カフェの店員ですらELLEを空気扱いです。

ELLEが開催したパーティーにも誰も来ません。「毎年誰も来ないのよ」とELLEが言ってます。

これは私個人の推測ですが、ELLEの正体はデルフィーヌ本人、またはもう一人の心の中のデルフィーヌなのではないかと思います。

理由は先に述べた通り、誰もELLEを知らないということ。そしてELLEとデルフィーヌの共通点です。

ELLEもデルフィーヌも物書きの仕事をしていて、同じく母を自殺で亡くしています。

そして、ELLEの唯一の友達は空想上の存在です。実在しません。まるでデルフィーヌにとってのELLEのような存在です。

ELLEの行動は実は、デルフィーヌの「もう一人の自分」の行動、と考えるとしっくりきます。

告白小説の結末とは?

ELLEがデルフィーヌの分身だとすると、彼女がこれから書こうとする小説の内容は、まさに自分のこれまでの経験ということになります。

つまり、自分の生い立ちと苦悩、スランプに陥った時のもう一人の自分(ELLE)とのやりとりです。

「自分のことを小説に書きたくない。だから、他人であるELLEの人生について書こう。」

デルフィーヌは最初はそう考えていました。

しかし自分を他人と思いこむこと、つまりELLEというもう一人の自分を作りだすことで、結局は自分の告白小説を書くことになるのです。

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退屈しない人生のために

小説とブログの記事を一緒にするのは軽率かもしれないけど、自分のことを文章にしてさらけだすのって確かに恥ずかしいですね。

そんなとき、ELLEのような存在が物書きにとって自分の気持ちを代弁してくれるキャラクターになり得るのでしょうか。

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