映画感想「セブン・シスターズ」期待以上に面白かったサスペンスアクション映画!

映画感想「セブン・シスターズ」期待以上に面白かったサスペンスアクション映画!

ゲオの新作コーナーにあったこの「セブン・シスターズ」という映画。

失礼なことに主演女優のことを知らなかったので、B級かな?設定は面白そうだけど楽しめるかな?と不安でしたが、観た結果、面白かったです!

ヴァイオレンスなシーンが多めですが、兄弟姉妹への思いやり醸成のために観るのもアリかもしれません!(高校生以上推奨)

【評価】
ヴァイオレンス    :★★★★★
ありえなくもない現実 :★★★★☆
1人7役を演じる演技力 :★★★★★

作品情報

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コロムビアミュージックエンタテインメント

キャスト&スタッフ etc.

出演:
ノオミ・ラパス(1人7役)
グレン・クローズ(一人っ子政策立案者)
ウィレム・デフォー(7姉妹のおじいちゃん)
マーワン・ケンザリ
クリスチャン・ルーベック

監督:トミー・ウィルコア
脚本:マックス・ボトキン/ケリー・ウィリアムソン
製作国:フランス・イギリス・ベルギー
上映時間:123分
公開:2017年(日本)
原題:「What happend to Monday?」

あらすじ

 そう遠くない未来。世界規模の人口爆発と干ばつによる食糧不足に対処すべく、収穫量の多い遺伝子組み換え作物が開発されるが、その作物が人体に与える影響で多生児の出生率が急増する。さらなる危機に直面した欧州連邦は、一家族につき子供1人のみを認める「児童分配法」を施行、違法に生まれた二人目以降の子供は地球の資源が回復する時まで「クライオスリープ」と呼ばれる機械で冷凍保存する政策を強行した。
至るところに検問所が設けられ、人々の生活や行動が厳しく管理される中、とある病院で七つ子の姉妹が誕生する。母親は出産と同時に死亡し、姉妹は唯一の身寄りである祖父に引き取られた。祖父は7人を月曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜、日曜と名付け、「児童分配局」に見つからずに生き延びるための方法を教え込む。その方法とは、それぞれ週1日、自分の名前の曜日にだけ外出し、カレン・セットマンという共通の人格を演じることだった。

 月日は過ぎ、姉妹は一人ひとり性格も得意分野も異なる女性に成長する。7人の頭脳やスキルを併せ持ったカレン・セットマンは銀行員になり、エリートへの道を歩んでいた。しかし大きな昇進が決まるはずのある月曜日、〈月曜〉が帰宅しなかったことで、姉妹の日常は狂い始める。

引用:オフィシャルサイト

予告編

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感想(ネタバレなし)

一人7役でも別人に感じる演技力!

人口爆発で食糧難になった近未来、遺伝子組み換え食物の影響で多生児が増えたことで、政府は一人っ子政策(児童分配法)を強行する。

二人目以降の子供は人口問題が解決するまで冷凍保存されることになる。

そんな中、7つ子の姉妹が生まれ、その時死んでしまった母親の代わりに祖父が7つ子を引き取る。

そして30年の月日が流れる。

30歳になった7人姉妹をノオミ・ラパスが一人で演じます。

髪型、服装はもちろん、話し方、性格も演じ分けられています。

7人姉妹の名前はわかりやすく「曜日」になっていて、それぞれ名前の曜日にしか家の外に出ることができません。

個性はバラバラなのに、外に出たら7人姉妹は一人の女性「カレン・セットマン」を演じなければなりません。

結局7人の個性と1人の戸籍上の人物が登場するので若干混乱しそうな設定ですが、ノオミ・ラパスの演技力、ストーリーの構成・テンポが絶妙で、すんなりと頭に入ってきます。

ノオミ・ラパスのことを私は全く知りませんでしたが、ノオミ・ラパスファンにとっては、見逃せない1本になるはずですね。

ノオミ・ラパス7人分の映画を観るようなものですから。

エマ・ストーンでこういう映画が観たいなぁ。と思いました!

まったく飽きずに観れるサスペンスアクション映画!

7人姉妹は初めからこのディストピアを破壊しようと思っているわけではありません。

祖父の言う通りに30年間(実際には小学生くらいの時から?)、自分の曜日の日だけ外出し、一人の女性を演じ続けてきました。

しかし、ある月曜日の夜。いつまでたっても「月曜」が帰ってきません。

「月曜」が帰らぬまま火曜日になり、恐る恐る「火曜」が普段通りに出勤します。

「カレン・セットマン」が同時に2人も外出していることの恐怖感がものすごく伝わってきます。

ここからサスペンス性抜群の展開が始まります。

「月曜」と「火曜」が外出している間、そわそわする水曜~日曜。

そして水曜日には筋トレ大好きな「水曜」が外出し、緊張感MAXの逃走劇とアクションシーンが炸裂します。

ただ、予想以上に痛々しいシーンが多いので、刺激強めの映画です。

感想(ネタバレあり)

ここから先はゆるくネタバレを含む感想を書いていきます。

痛々しいシーンが多いと聞いて「観ない!」と決めた人も、かなり痛いシーンについて書くので気を付けてください!

7人姉妹の結末(一部を紹介)

7人姉妹のうち最終的に生き残るのは二人です。

まず最初に「月曜」が行方不明になります。

そして次に「火曜」が目玉をえぐられます。シルベスター・スタローン主演の映画「デモリションマン」を思い出しますね。

「水曜」は体を鍛えているので、敵から逃走したり、敵と戦ったりします。

そしてビルの屋上に追い詰められ、隣のビルにジャンプして逃げようとします。

家に残った姉妹たちから「あなたなら飛べる!」と勇気づけられジャンプしますが、隣のビルに敵が現れます。

そしてまさにジャンプしてる「水曜」に銃弾を撃ち込みますが、「水曜」は何とかビルにしがみつきます。

そこにもう一発撃ちこまれて落下するのです。

そして「金曜」は他の姉妹のために家に迫りくる敵とともに爆発。

「土曜」は見た目は派手ですが実は男性経験ゼロ。キーパーソンである男性と初めての体験を済ませた翌日、「愛し・・」と姉妹に一言残し、敵に頭を撃ち抜かれます。

一人一人の死に方にかなり驚きました。

大抵の映画なら「そこは誰かが助けに入って生き残るでしょ!」というシーンで、必ず殺されてしまいます。

ノオミ・ラパスのファンだったら泣くんじゃないでしょうか?

残虐行為を正当化するもの

本作はかなり残虐なシーンが目立ちます。

幼いころ、姉妹の一人が指を切断するほどのケガをしてしまったとき、姉妹の祖父は「一人が傷つけば、みんなが傷つく。」と言い、他の姉妹の指を切断します。

家の外では姉妹は一人の人間を演じなければいけないからです。

そこまで残酷なことをするのは、祖父の姉妹への愛が理由です。政府に見つかれば冷凍(実際には麻酔で眠らされた後に”処置”)されてしまう。家族離れ離れになってしまう。

他の家庭では仕方なく二人目以降の子供は冷凍されてしまっているのに、この祖父は姉妹への愛で利己的になってしまっています。

児童分配局のボス(グレン・クローズ)も「この子たちは苦しまないわ。」と小声でつぶやきつつも、子供は未来の地球で復活すると言いながら子供たちを”処置”しています。

彼女の場合、一人一人の子供の命よりも人間社会と地球の共存のために、自分の行いを正義だと信じて行動しています。最後のシーンでも彼女は考えを変えません。それが非人道的だったとしても。

彼女が一人っ子政策を実施しなければ、人間社会は飢餓によって廃退していたかもしれません。

現代の日本ではこの映画の逆ですが、世界規模で見れば地球の人口はどんどん増加しています。(1970年代に40億人に達し、2030年にはその倍の80億人に到達すると予想されています。)

そう遠くない未来に、同じような状況にならないとも言えません。

個人の愛や、社会的な正義によって、人が残酷な手段を採用してしまうということを、この映画はダイレクトに表現しています。

自分はそうはならないとも言い難いし、複雑な気持ちになりますね。

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退屈しない人生のために

失礼な言い方ですが、ちょっと期待できなそうな雰囲気だったのに、本当に面白かったです。

設定もリアルだったし、アクションもしかっりこなしてたし、高校生男子がハマりそう!

 

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