貧困の連鎖を断ち切るために必要なこと

貧困の連鎖を断ち切るために必要なこと

こんばんは、社会人になるまで自分の部屋が無かったKeiCampbellです。

あんまりお金のある家庭では無かったので、大学院を卒業するまで狭い団地で家族4人で生活していました。

当時は貧乏な両親に不満ばかり抱いていましたが、今では不満はほぼ解消され貧困生活も良い思い出となりました。

でも一歩間違えれば、私も貧困の連鎖に巻き込まれていたと思います。
両親と同様、貯金0のその日暮らしの生活が待っていたかもしれません。

「貧困」に悩んだ学生時代

日本には私より貧乏な家庭で育った人はたくさんいるんだろうけど、子供時代、学生時代は自分より貧乏な人のことなんか目に入らなかったんです。

自分より良い生活をしている同級生が目につくんですよ。自然に。

そしてそれが両親への怒り、友達への妬みになったんです。

実家は家賃2万のスラム化した団地

私が学生時代まで住んでいた実家周辺は、一早く少子高齢化と移民の波が押し寄せていました。

近所には独り身の老人がとても多く、南米、東南アジアの移民も増えていっている状態でした。

知らないうちに隣住んでいた老人男性が亡くなっていたこともあります。しばらく誰も気付かなかったです。

外国人は夜中まで歌を歌っています。楽しそうです。

そういう人たちが集まるのは、実家とその周辺が公団住宅の団地で家賃がとても安いからです。(世帯収入で家賃が決まる)

私の実家も2DKで2万円程度です。

稼ぎが少ない人が悪いとは思っていませんが、こういう地域はスラム化する可能性を秘めています。

実際、暴走族のたまり場ができていたり、暴力事件が起きたりもしました。私の弟が誘拐されかけたこともありました。

幸運なことに近所に住んでいる外国人は皆良い人たちばかりだったので、移民への偏見が生まれなかったのは不幸中の幸いです。

自分の部屋を持つ友達に嫉妬する毎日

狭い団地に住んでいると自分の部屋を用意してもらえる余裕なんか無いんですよね。弟もいたし。

中学になって身長が170cmを超えてきたので、どんどん狭く感じます。

思春期に入りプライベート空間が欲しくなってきても、自分だけの落ち着ける場所がありませんでした。

そんなとき一軒家で自分の部屋がある友達に対して「羨ましい」と思うのは当然のこと。

自分用の机、椅子、本棚を見せられて、羨ましいと思わないわけがない。

なんで私だけ父親のたばこの煙が充満する家で生活しなきゃいけないんだと、常に怒りを感じていました。この家には部屋と部屋を仕切る扉すらありませんでしたから。

自分の部屋を持って、机や本棚の配置を変えたり、癒しの空間を作りたいと毎日思っていました。

でも、私にとってそれは夢のような話。そんな夢を多くの友達がすでに叶えている。

この差に毎日不満を抱えていました。

他人と比較することって本当に精神を消耗するんです。

でも比較しないような心の持ち方なんか知りませんでした。

金を稼ぐためには学歴が必要

両親ともに高卒で、父親はボーナスも厚生年金も無い小さな会社、母親はスーパーのパートとして働いていました。

両親二人合わせて月の手取りが20万円ちょっと。貯金は0円。幸い借金も0円。

一方、友達の両親は大卒でご立派な公務員でした。当時は、大卒で公務員は金持ちの象徴だと思っていましたからね。

その友達は、大きな2階建ての家に住み、車も数年に一度新しいものに変わっていたのを覚えています。それだけのお金があるんですよね。

高校に入学したばかりの私は、両親に足りないものは「学歴」。「学歴」が無いから貧乏なんだと決めつけました。

両親も私に「いい大学に入れば、いい会社に入れてボーナスがもらえる。」と言っていました。一世代前の成功の王道パターンですね。

そして卒業した大学の名前で将来が決まると信じ、高校1年生の1学期から受験勉強を始めました。

予備校に通う金は無かったのですが、なんとか地元の学習塾に通うことができました。

英語と数学の授業が週2回ずつで学費は月2万円台の格安塾でした。

友達は年間100万円以上もかかる現役生専用の予備校に通ってたので、ここでも妬みが生まれます。

金さえあれば教育(塾や予備校での生活)を充実させることができます。

教えてもらえる教科数を増やせるし、ハイレベルな講座も受けれます。

もちろん子供のやる気次第で効果に差が出ますよ。

金が無ければ、自分一人で猛勉強するか、勉強から身を引くかの2択です。

絵を描くのが好きだったので芸術大学に行ってみたいと思った時期があったのですが、「金を稼ぐなら理系に進め。理系科目を勉強しろ。」という両親の王道案で決着しました。

「絵や音楽は金を貯めてから趣味でやれ。」

それが我が家の方針でした。

生活するための金を稼ぐのが先決。趣味は金に余裕がある人の娯楽。その通りだと思っています。

大学の学費は自分で払うしかなかった

偏差値47の下位層の高校から何とか早稲田大学(先進理工学部)に進学することができました。

宇宙を勉強したいという思いが2割、「学歴」が欲しいという思いが8割です。

東京大学が理想でしたが、力不足でした。

そして新たな課題にぶつかります。

私立の学費がものすごい高額なんです。

大学の学費が1年で140万円、大学院が1年で100万円です。(おおよそ)

大学を4年、大学院を2年通ったので総額720万円になります。

両親がそんな学費を出せるはずがないので、借金をすることは大学受験前に覚悟していました。

実際に借りた奨学金は、家族の生活費の補填も考え900万円と必要額より多めです。

足りなくなったときは塾講師のバイト代から補充していました。

学生だった当時は、毎日文句を言いたいくらいでした。

「親が学費を払って当然。」という甘ったれた考えを持っていたからです。

当然、親に学費を出してもらって遊びまくってる人や、親の金で海外留学、旅行を楽しんでいる人を見て「強い妬み」が生まれました。

父親が職を失う

大学院生で就職活動しているときのことです。

就活で「大手病」だった私は、安定の大手鉄道会社を志望していました。

スラム街、貧困層を生み出さない町作りをしたかったんです。

メーカーに就職なんてこれっぽちも考えていませんでした。

しかし、宇宙物理学専攻である私の鉄道会社への就活はまったく上手くいかず、練習で受けていたメーカーの選考ばかりが進んでいきます。

そこへ3.11の大地震と、父親が勤めていた小さい会社の倒産というダブルコンボをキメられます。

我が家の財政に赤信号がつきました。

急遽、方針転換で就活を早く終わらせて家族を安心させることを第一優先にしました。

パートの母親以外に金を稼ぐ人がいなかったからです。このとき弟は幸いにも学費の安い国公立大学の大学生でした。

そして地震からちょうど2カ月後に現在勤務している大手メーカーからの内定を頂きました。

高校1年から目指していた「いい大学、いい会社」コースに乗った瞬間でした。

これまで感じていた両親への怒り、貧困が理由の妬みは一気に消し飛びます。

そして両親を養うことになるかもしれない現実を受け入れようとしました。

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貧困の解決には個人ではなく家族の力が必要

両親が貧乏だと十分な教育(いい大学、いい会社コース)が受けられない場合がほとんどです。

仮に、子供が上手くいい会社に入り、いい給料をもらったとしても、両親は貧乏のままです。

そんな両親をほっとくか、助けるかは子供次第です。

貧乏両親から得たもの

以前は貧乏な両親に怒りを抱いていたのですが、自分で金を稼ぐようになってからはその怒りは消えました。

両親には自分の部屋や、大学の学費を払ってもらえなかったので「両親から何も与えてもらっていない」と思い込んでいました。

実際は基本的で最低限度の生活を用意してくれましたし、「人から与えてもらうのが当然」という考えが甘すぎるということに気付かせてくれました。

なので時々、違和感を感じさせる知人、生徒がいるのも事実です。

その人たちはいずれも「親から与えてもらうことが当たり前」になっているということです。

実家に寄生したり、家や車を両親や祖父母などに買ってもらう社会人に対してはかなり嫌悪感を抱きます。

私は幸か不幸か、両親に金銭面で頼ることがそもそもできず、自分で必要なものは何か、どうやったらそれを手に入れられるかを考える環境を得ることができました。

もし両親が貧乏でなかったら、私は怠惰な学生生活を送り、人から与えられるのが当然という生き方をしていたかもしれません。

他力本願で文句ばかり言うダメ人間になっていたでしょう。誰だって楽をしたいんですよ。

貧乏両親に望むこと

今思うのは「両親には元気に生活してほしい。」ただこれだけです。

それ以外に両親に望むものはありません。貯金も資産も0ですし。

なんとか私は貧困から逃れることができました(将来的には不明です)が、両親は貧困のままです。

そんな両親に元気でいてもらうには、両親だけの力では不足です。

60歳を過ぎた私の両親に「もっとたくさん働け」は厳しすぎますし、学歴も技能も無いので働いたところで低収入です。(バイトくらいはして欲しいかも。)

こんなときは子供の力が必要なんです。他に頼るところなんてありませんからね。

その代わり、私が結婚後、子供が生まれたとしたら手伝える部分は手伝ってもらいます。

貧困から脱出するためには

長々と私事を書いてきました。

ここでは、両親の貧困のせいで子供も貧困に陥らせないためのマインドセットをまとめます。

これが唯一ではないと思います。

家族の数だけ状況が異なりますからね。でもどこかしら参考になると信じています。

「勉強して学歴ゲット」が一番の近道

今もなお「学歴社会」は強く残っています。

そして小学生、中学生、高校生のうちからできる最も簡単な貧困からの脱出方法は「勉強」です。

学生は一日のうち6時間以上、学校で授業を受けるのに費やします。

そこまで時間を使って勉強させられるのだから「学歴」のためと割り切って勉強しましょう。

両親も貧困を連鎖させないように子供に勉強の大切さをしっかり伝えるべきです。

ただ、正直、公教育の授業が「学歴」を得るのに十分とは思ってません。

大学受験では授業以上の内容を求められますからね。

私は高校の授業中は必ず内職をしていました。自分の「学歴」のために必要な科目の勉強です。

学校の先生が「学歴」をくれるわけじゃありません。

他人と同じでは全然足りない

もしその他大勢と同じようなことをしていたら、貧困から抜け出せません。

貧困から抜け出すためには、周りの人よりも何倍も正しく努力する必要があります。

私の友達の中国人女性を例にあげます。

その子は中国の貧困層の出身で、18歳のとき一人で日本にやってきました。

まず1年間日本語学校に通い、その後、関西の国立大学、同大学院に進学、卒業します。

そして現在、日本国内の製薬関連会社でしっかりと稼いでいます。

学費はバイトですべて賄ったようです。

中国の場合、貧困から抜け出すためには、まずは中国から抜け出すのが最も手っ取り早いそうです。

この子のハングリー精神には本当に驚きました。

働き過ぎには注意してほしいですね。

日本は幸い、勉強する手段が整っています。

書店には問題集、参考書が山のように売られ、スマホアプリでは授業を受けられる。

日本には勉強する環境が十分整っています。

あとは誰よりも(少なくとも同じ学校の中で)目標を定めてエネルギーを注げばいいんです。

物事に没頭するエネルギーを持つこと

「勉強して学歴をゲットすればいい」

「他人より何倍も努力すればいい」

と言ってきましたが、言うのは簡単です。

どんなに親が子供に「勉強しろ」と言っても、その通りに子供が動くことは稀です。

かと言って、従順すぎる子供でも頼りないです。親の言うことが絶対なんて思ってたら、一人じゃ生きていけませんからね。

子供に必要なのは、親の「勉強しろ」に従うのではなく、子供が子供自身の好奇心に従ってそれに没頭することだと思います。

その内容が危険なものなら、その時は親が介入すればいいだけです。

時々、覇気のないエネルギー0の生徒に出会います。

何かに興味があるわけでもない。趣味もない。勉強も部活もやる気0。

「休みの日何してるの?」と聞けば、

「2時間くらい椅子に座ってる。他はあまり覚えてない。」と返ってきます。

かなりひどいケースですけど、社会人でもそういう人はいます。

仕事がそこまで忙しくないけど、土日は寝てるだけ。とか。

他人を出し抜いて貧困から脱するのにはエネルギーが必要です。精神的な体力みたいなものです。

何かに没頭したことがある人は、十分エネルギーを持っています。

それを子供が勉強に使ってくれるかは、その子の気持ち、親や周囲の環境に寄ります。

その子にとっては、エネルギーの使い方を教えてくれた人は恩人のようなものです。

私は誰かにとっての恩人になりたいという理由もあって、塾講師の副業をしています。

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退屈しない人生のために

貧困の連鎖を断ち切るには、エネルギーが必要です。

他人と同じ生活では何も変わりません。

子供に貧困を連鎖させたくないなら、子供の没頭する力を引き出して「勉強」に向けさせましょう。

学校の科目も、会社の仕事も、スポーツも、ブロガーやYoutuberも勉強が必須です。

勉強して「学歴」をゲットするのが一番簡単だと思います。

参考記事:奨学金を借りてまで大学に進学する意味

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