宇宙物理学研究一筋の教授が思う最高の教育とは?

宇宙物理学研究一筋の教授が思う最高の教育とは?

こんばんは、宇宙物理学を専攻していたKeiCampbelです。

学生時代に所属していた研究室の教授が、去年定年を迎えました。

先月は定年を祝うパーティーが開催され、OBである私も恐る恐る参加してきました。

叱られまくったのが懐かしい。

宇宙物理学を専攻して良かったか?

私が所属していた研究室はJAXAやNASA、外国の大学の研究グループと協力して、ダークマター(暗黒物質)を探索しています。(他にも目的はある)

そのプロジェクトのリーダーが私が教わった教授で、去年定年を迎えた。

 

今も研究は続いていて、ダークマター探索装置がISS(国際宇宙ステーション)にくっついている。

たった3年間だけど、自分が関わった装置が宇宙空間で活躍していると思うと、ちょっと誇らしい。

 

なお、定年パーティーでは、装置がロケットで打ちあがるときのカウントダウン(動画)に合わせて乾杯した。おしゃれー!

多忙な研究生活で彼女と破局

10年ほど前、私がまだ学生・院生のときは、装置のプロトタイプの研究開発をしていました。

地上の特殊な環境下で性能確認したり、大空に実験装置を飛ばして実地試験をしたり。

 

教授からは毎週ミーティングで怒られ、心が折れそうになったことが何度もあります。

というより何度も心が爆散しました。

 

大学4年生の卒論提出間近には、塾のバイトも入試直前でとにかく忙しく、当時の彼女(日本人)に振られてしまいました。

色々あったのです。笑

めでたしめでたし。

すんなり内定が取れた就活

大学院1年生の後半からは就職活動が始まる。

第一志望群は鉄道会社。

広告会社も興味があったけど、鉄道会社の選考が上手くいかなかったり、父親が無職になったりして心が爆散。

 

いち早く内定を欲しかった私は、専攻に合ったメーカー10数社にエントリーシートを提出。

1社以外、すべて通過。

そして2社目の面接で内定が出てしまい、就活はそこで終焉。

 

メーカーでは第一志望だったので、爆散した心が修復を始めました。笑

やはり物理系はメーカーに強い。(機械系、電気系、情報系はもっと強い)

 

後々、このメーカーでの仕事に嫌気がさすことは知る由もなかったけど、結果的には宇宙物理学を専攻して正解だった。

学問としてはかなり難しかったし、社畜のように夜遅くまで研究しました。

無給でやっていたのが信じられない。(給料がもらえるほどの研究能力は無いけど)

それでも、宇宙を相手にしているというロマンがあったので、それがモチベーションになった。

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教授が教育を語りだした

私は宇宙の研究を3年しかやっていないが、教授はその10倍以上も時間とエネルギーをかけている。

教授が学生時代だったころの話を伺えたので、その時の言葉を家宝にしようと思う。笑

学生運動時代のキャンパスライフ

教授が大学(とある国立大)の物理学科に入学したころ、日本の大学では学生運動が行われていた。

正直、学生運動が何なのかほとんど知らない。。

 

その一部を一言で言えば、学生の「戦争反対」「学費値下げ」などの主張が激しくなったので、大学の活動(研究・授業)を停止させるための法案を政府が作ったということ。だと思う。。

 

つまり、教授が通っていた大学では、授業がありませんでした。

それでも単位を取らなければならないので、自分で教科書を見つけすべて独学していたという。

 

しかも物理学においては、当時日本語で書かれた教科書が不十分だったので、英語の教科書を読むしかなかった。

そういう環境だったからこそ、宇宙物理学研究の土台が構築できたんだと思う。

 

教授「授業をしないことが、最高の授業や。」

 

私の頃も含め、今の時代ではありえない環境ですね。

一部の講義は、教授が何を言ってるか分からなかったので、独学せざるを得なかったけど。

やはり危機感は背中を死ぬほど押してくれる。

宇宙物理学以外を専攻するとしたら

教授が別の学問を専攻するとしたら「プラズマ物理学」を勉強すると仰っていた。

プラズマ物理学は次世代のエネルギー「核融合」に関わる学問。

核融合は太陽の内部で起きている物理現象で、少量の燃料を注ぐだけで莫大なエネルギーを与えてくれる。

 

「原子力が危ないなら核融合を使えばいいじゃない。」

と言われる通り、名前の割に環境にクリーンな技術なんです。

 

莫大なエネルギーがゲットできて、地球にも優しいという最高のエネルギー源。

そんな核融合の研究が今とてもホットです。

科学への援助が寂しくなってきた日本ですが、核融合に関しては世界をリードしています。

 

私の研究室の同期も、とあるメーカーで密かに核融合に関わる仕事をしている。(まさかのあの会社で)

一方、私は時代遅れの技術を会社で学んでしまったので、悲しみが深い。笑

 

と今更言ったところでどうしようもない。

一つに絞れることの芝生の青さよ

私はある技術を6年間ほど会社で学んだが、意外と一つの技術にここまで時間をかけた経験は少ない。

会社に私と同じ技術を30年磨いてきた技術者のおっさんがいるが、一種の「余裕さ」が垣間見える。

 

一つのことに集中できる、言い換えれば浮気するものがないというのは、ある意味羨ましい。

きっと安心できるのでしょう。

確固たる専門性がバックにあるから。

 

今の時代、一つのことに集中しすぎると世間から置いていかれることが多い。

それだけ技術の進歩のスピードが速くなったということ。

 

30年間、一つのことに集中して取り組めることが羨ましく感じる。

キャリアプランも今よりも格段に立てやすかったと思う。

「昔の芝生は青いなぁ。」という感覚。

 

逆に言えば、もしかすると今の20代、30代はキャリアプランなんか考えずに、目の前のことを(例えば)3年間限定で集中して取り組めばいいのかも。

 

一番よくないのは「どうせ3年だけならテキトーでいいや」という気持ちになること。

私が部署を異動する前の2,3年間は、常にこんな気持ちだったのでメンタルが疲弊した。

 

どうやろうと実を結ばなかっただろうけど、もっと丁寧に仕事すればよかったかな。

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退屈しない人生のために

学生時代のことを振り返り、1週間限定でタイムスリップしたいなぁと思ってきました。

mixiに当時の日記が残っているので、数年ぶりに黒歴史の封印を解いてみよう。

 

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