赤本専門店「さとし書房」で蘇る高校時代の淡い思い出

赤本専門店「さとし書房」で蘇る高校時代の淡い思い出

こんばんは、1970年代の東工大の赤本を探しているKeiCampbellです。

YouTubeで大昔の東工大の問題を解説してほしいというリクエストを頂いたのですが、赤本が極めて入手困難で問題が手に入りません。

そんなとき大学の帰り道に赤本ばっかり売ってる古本屋があったことを思い出し、導かれるように猛暑の中東京へ向かいました。

赤本ばかりの本棚を眺めているうちに、高校時代の記憶が蘇ってきました。

【さとし書房】高田馬場駅から徒歩10分

山手線新宿駅から外回りで2駅目の「高田馬場」に私の母校があります。

理系の学部だったので本部キャンパスとは違うキャンパスに通ってましたが、大学院からは本キャンの近くの研究室でお勉強してました。

なので帰り道は早稲田通りを使います。

 

これが高田馬場駅の前。

画面奥に向かって伸びるのが早稲田通り。

右側の歩道を10分くらい歩いていくと「さとし書房」が見えてきます。

 

左から入ると赤本コーナー、右から入ると参考書や問題集のコーナーがあります。

 

色あせて白っぽくなった赤本もあるし、1980年代のオレンジ色の赤本もあります。

 

残念ながら目的の東京工業大学の1970年代の赤本は売っていませんでした。

店主によると、塾や予備校が閉校するときに講師が赤本を大量に持ってくるそうです。

その中から使えそうな赤本(医学部や難関大学)をピックアップするとのこと。

 

手ぶらで帰るのも勿体ないので、20年以上前の東大の赤本をゲット。

 

1998年はまだ小学生だったなぁ。

Nintendo64(マリカー、ゴールデンアイ)以外何もしてませんでした。

 

スポンサーリンク

赤本が話しかけるきっかけになった。

高校時代に通ってた地元の学習塾には月に一回の「席替え」があったのです。

私は今でもあの席替えを運命だと思っている。笑

塾の最上位クラスへ移籍

週に2回ずつ英語と数学の授業があり、毎月指定された席で授業を受けます。

1クラス15人くらいで、高校のレベル(偏差値)に合わせて4クラスに分かれています。

 

私は底辺高校だったので一番下のクラスに所属していましたが、高3になってから一番上のクラスに入ることができました。

というのも、高1高2のときに数学に勉強時間を全振りしたおかげで、塾の定期テストで1番をゲットしたからです。

 

高3になってからは東大や医学部などを狙う進学校の生徒と同じクラスになり、一層勉強へのモチベーションが上がりました。

 

気になるあの子は底辺高校?

ふと授業中にどんなやつが同じクラスにいるのかをチェックしていると、なんと同じ高校のジャージを着た女子がいることに気付きました。

 

自分以外に底辺高校のやつが最上位クラスに移籍できるわけがないと、自惚れつつ彼女の顔をじっくり観察です。

同じ高校のはずなのに見たことがなく、高校の昼休みに全クラスを探し回ったのに見つからず。

いつの間にか”ジャージ女子”の正体が気になり始めました。

 

当時、私にはガンダムオタクの彼女がいて、私よりガンプラを優先するという女でした。

私も彼女より受験勉強を優先していたので当然、

「受験」>「ジャージ女子」>「ガンダム彼女」

という序列に自動更新です。

 

そして塾の席替えがあり、まさかのジャージ女子と隣同士になりました。

 

偶然ジャージ女子が学校の数学の教科書をカバンから出しているところを目撃したのですが、私の知ってる教科書ではありません。

それは間違いなく地元のトップ高が採用している教科書。

 

実はジャージ女子は、同じ底辺高校の同級生ではなく、トップ高の生徒だったのです。

 

当時、私の底辺高校のジャージのデザインが洗練されてかっこよかったので、他校の生徒から人気があったのです。

おそらく知り合いからもらったのでしょう。

 

底辺高校出身はこのクラスに私一人で十分だ。

2度目の席替え

1か月間、隣にジャージ女子がいたおかげで、授業に集中するのが難しくなりました。笑

このときすでにジャージ女子が頭から離れなくなっています。

 

話しかけるという考えには至らず、ピュアな気持ちでただただ隣の席を楽しんでいました。

そしてそのまま次の月になり、再び席替えです。

 

すると神のいたずらか、塾の先生のいたずらか、またジャージ女子と隣同士になりました。(ちなみに二人掛けの椅子と机)

 

さすがにジャージ女子も私の存在を認識したのか、授業中こちらをチラ見してくるようになりました。

このときのドキドキは忘れられません。

 

ジャージ女子はさらに私を追い込んでいきます。

先生とおしゃべり作戦 vs 待ち伏せ作戦

授業が終わると、生徒たちは一旦教室を出て自習室に行ったり次の教室に移動します。

私の席は教室の構造上、隣のジャージ女子がどいてくれないと外に出れません。

 

しかし、なかなかどかないジャージ女子。

最後は先生を入れて3人だけ教室に残ってしまいます。

 

先生は底辺高校の私が珍しい存在のようで、割と話しかけてくれます。

先生「君、その制服はどこの高校だっけ??」

 

若干、失礼な質問だなと思いつつ、

私「〇〇高校っす。KeiCampbellっす。」

 

隣のジャージ女子にも聞いてもらえるように、名前も添えます。

 

私が先生と話していると、ジャージ女子は教室から出ていき、先生も次の授業へ向かっていきます。

 

教室を出たところに細い廊下があり、大学の偏差値ランキングが壁に貼ってあります。

私が教室を出ると、廊下の真ん中でジャージ女子が掲示板を眺めています。

 

ジャージ女子の背後を通るか、それともジャージ女子と掲示板の間を無理やり通るか。

1秒で決めないと私がジャージ女子を見つめているのがバレてしまいます。笑

 

さすがに「ランキングより俺を見ろ」とはできないので、ジャージ女子の背後を通ります。

 

そして次週の授業後も、私はジャージ女子に聞こえるように先生とおしゃべりし、ジャージ女子は廊下の真ん中で掲示板を眺め続けます。

 

「どこの大学狙ってるの?」

夏休みになり、塾が開いているときは自習室で勉強します。

そろそろ赤本を買おうと思っていた時期で、同時に第一志望を東大にするか東工大にするか迷っていました。

 

そこで塾の本棚にある東大と東工大の赤本を使って、入試問題と自分との相性を確かめようと思ったのです。

 

そんなとき、本棚の前で赤本を立ち読みする私の隣に、ジャージ女子がやってきます。

 

そうなると赤本に書いてあることが頭に全く入ってきません。

同じ行を何度も読み返していることにも気付きません。笑

赤本「未経験の問題に対処するために、柔軟な思考力やセンスが…」

赤本「未経験の問題に対処するために、柔軟な思考力やセンスが…」

赤本「未経験の問題に対処するために、柔軟な思考力やセンスが…」

 

結局、私はジャージ女子に話しかけることができずに、自習室に戻ってしまいます。

 

そして大学受験終盤。

国公立大学の合格発表の翌日、私は塾に結果を伝えに行きました。

 

私はご存知の通り?私立大学へ進学することになってしまいました。

気になるジャージ女子は、国立の医学部医学科に合格。

 

きっと今はどこかで医者をしています。

 

毎年、受験生には息抜きとして「ジャージ女子」のエピソードを恥ずかしげもなく話します。笑

 

あのとき、もし「どこの大学狙ってるの?」と一声かけておけば、違った人生になっていたかもしれない。

退屈しない人生のために

当時通っていた塾の本棚には古い赤本がたくさん積んであった。

塾が潰れそうになったら赤本恵んでもらいに行こうかなぁ。笑

副業塾講師カテゴリの最新記事