【写真作例付き】期限切れ12年のトライ-XをMARIXのD-76現像液で【モノクロ自家現像No.012】

【写真作例付き】期限切れ12年のトライ-XをMARIXのD-76現像液で【モノクロ自家現像No.012】

こんばんは、慧です。

よく使うVitomaticⅡaのシャッターがやや不調で、メンテナンスをしました。

今回はメンテ後のチェックのための撮影をトライ-X 400で。

期限切れ12年ですが、ISO感度を200くらいで使えばテスト撮影には十分使えます。

なんと半年ぶりのモノクロ現像でした。

現像データ

今回メンテしたカメラはこちら。フォクトレンダーのVitomaticⅡaです。良く写るカメラです。

フィルムは12年期限切れのトライ-X 400

新品は高いけど、古いものであれば、たまにフリマアプリで手に入りますね。

 

以下のフローは典型的なモノクロフィルムの現像工程となります。

そして、各工程での具体的な条件は下表の通りです。

工程薬剤処理時間撹拌条件
1. 現像D-76 Developer 原液
(疲労度 2.5本/L)
4.5min
(26.5℃)
最初の1minは連続撹拌
その後、5sec撹拌+55sec放置の繰り返し
2. 停止クエン酸水溶液1min連続撹拌
3. 定着スーパーフジフィックス-L10min最初の1minは連続撹拌
その後、30sec撹拌+30sec放置の繰り返し
4. 水洗(1)水道水
(2)富士QW
(3)水道水
(4)ドライウエル
(1)1min
(2)1min
(3)5min
(4)30sec
(1)連続撹拌
(2)連続撹拌
(3)連続撹拌
(4)連続撹拌
5. 乾燥6h放置

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作例:粒状感がやや強め

それでは作例を紹介していきます。

カメラのメンテは上手くできたようで一安心。

 

1枚目は、狭い通路。

F値:8.0
露光時間:1/60秒

光と影のバランスが好きな場所。

光の線がバーコードみたいな模様で、モノクロ写真を撮るのにぴったり。

 

2枚目は、大きな葉。

F値:2.8
露光時間:1/125秒

光が透き通った葉っぱを毎回撮ります。

 

3枚目は、鉄骨。

F値:5.6
露光時間:1/125秒

鉄骨の汚れが良い味出してます。

廃墟感があります。

 

4枚目は、猫。

F値:2.8
露光時間:1/60秒

小田原城(神奈川県)にいた猫。

他にも何匹かいました。

 

5枚目は、海で重ねた石。

F値:5.6
露光時間:1/250秒

小田原の海で彼女と「15分でどこまで高く石を積み上げられるか」の勝負をした結果。

なるべく平らな石を使った私の勝利。(左)

かなり楽しいからおすすめです。

 

6枚目は、洗濯ばさみ。

F値:4.0
露光時間:1/500秒

透明なものと逆光の組み合わせは写欲が湧きますね。

 

7枚目は、穴の開いた切り株。

F値:4.0
露光時間:1/125秒

切り株を撮ると、巨大な台地を上空から眺めている気分になれます。

 

8枚目は、紫陽花。

F値:4.0
露光時間:1/100秒

葉っぱの艶感がお気に入り。

 

退屈しない人生を共に

VitomaticⅡaはシャッターもフォーカスも問題無さそうです。

こういうちょっとしたメンテの後に、サクッと使えるフィルムがあると助かりますね。

今回のモノクロ自家現像の記事から、現像条件のセクションをすっきりさせてみました。

ブログの書き手側も読み手側にとっても、かなり無駄な文字数だった気がしたので。

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