こんばんは、慧です。
写ルンですのISO感度1600フィルムに引き続き、今回はKodakの使い捨てカメラに装填されているフィルムで遊んでみました。
ISO感度は半分の800ですが、現在販売されているフィルムの中ではかなり高感度です。
やはり単品でフィルムを買うとお金がかかるので、期限切れの使い捨てカメラを集めることにしました。
撮影に使ったカメラは前回同様TRIP35です。
正体はUltra Max 800?
富士フイルムの「写ルンです」のようなカメラを、Kodakの場合は「スナップキッズ」という名称で売っていました。
ところで、正式には「使い捨てカメラ」とは呼ばずに「レンズ付きフィルム」と言うそうです。
一般に写ルンですやスナップキッズを購入し撮影した後は、フィルムのネガと写真のみが手元に戻ってくる。
その際「使い捨て”カメラ”」だと、カメラ部分が戻ってこないことが何やら問題だったとか。
ただ、語感のことも考えて、この記事では「レンズ付きフィルム」ではなくて「使い捨てカメラ」と呼ぶことにします。
スナップキッズから抜き取り
Kodakの「スナップキッズ」は2010年代中頃に生産・販売終了していて、中古で未使用品をゲットするしかありません。
幸い、フリマアプリで高感度写ルンですよりも安価に700円前後で買えます。
スナップキッズには27枚撮りと39枚撮りがあり、パッケージ写真のおねえちゃんが異なります。
果たして「キッズ」とは何を指すのか。
このおねえちゃんを撮りたがる人のことか、それともおねえちゃんをキッズと呼んでいる人用のカメラなのか。
どちらにせよ、使用者はおねえちゃん好きのおじさまに違いない?
話を戻すと、スナップキッズにはISO感度800のフィルムが入っていて、正体は「Ultra Max 800」というフィルムのようです。
参考情報:レンズ付フィルム「Kodak スナップキッズ」フラッシュ 800 デザインも新たに新登場
2022年現在は「Ultra Max」はISO感度 400しかなく、ISO感度800だと「Portra 800」というお金持ち用のフィルムがある。
今でも新品フィルムが入手可能
スナップキッズ以降で現在、Kodakからは「Fun Saver(ファンセーバー)」という使い捨てカメラを販売していて、こちらもISO感度800のフィルムを積んでいます。
1個あたり1500円(よく行くカメラ屋さんにて)くらいで買えるので、それ用にこっそりと「Ultra Max 800」は生き続けているかもしれません。
まさか「Portra 800」が使い捨てカメラに使われているとは考えにくいし、もしそうだったら醜い争いが起こりそうです。
Kodak以外だと、オーストリアの写真機メーカーLomographyからもISO感度800のフィルムが出ています。
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作例:TRIP35での撮影結果
撮影に使ったカメラは初めて修理した記念すべきTRIP35です。
レンズが薄っすらくもり傷が付いていて、光がソフトに写る個体です。
フィルムの有効期限は2017年に切れていて、たぶん最終ロットに近いスナップキッズから抜き取ったものです。
まずは日中の写真から。
露光時間:Auto
元気に発色していて、高感度フィルムな感じがします。
カメラのISO設定は400です。
夜間の写真は2枚紹介します。
1枚目は都会の駅。
露光時間:1/30 秒
左下にメッセージを入れると広告っぽくなりそうです。
夜間はフラッシュモード(マニュアル設定)で撮りました。
F値は全開の2.8です。(撮影環境によっては光の量に従って2.8より大きくなることもあります。)
夜の商店街。
露光時間:1/30 秒
電光看板が良い雰囲気を出してくれています。
この位の暗さで撮るのが良いですね、ISO 800フィルム。
最後に、花屋で撮ったバラ。
露光時間:Auto
ぎりぎりAutoで撮影できました。
フィルムで撮る花って本当に綺麗ですね。
少し拡大して粒子感をのぞき込むのを楽しんだりします。
全体的にやや黄色成分が強めに出る印象を持ちましたが、ほとんど気にはならないです。
また、富士フイルムのナチュラ(ISO1600)よりも粒状性は良さそうです。
退屈しない人生を共に
今回はKodakの使い捨てカメラからISO感度800のフィルムを抜き取って、TRIP35で撮影してみました。
表紙のランタンの写真も同等のフィルムで遠距離に住む彼女が撮ったものです。
光源はほぼランタンのみという、珍しい撮影環境。
ところで、ISO800フィルムは最新の「Fun saver」を買うと新品が手に入るので、富士フイルムのナチュラ(ISO1600)のような高騰はしていないようです。
ISO感度1600フィルムについては以下の記事で紹介しています。
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