こんばんは、慧です。
世の中、まだまだ謎に包まれているフィルムがたくさんあります。
フィルムカメラ市場は先細りなのに、カメラ屋さんに行くたびに新しいフィルムが登場している。
今回選んだのは、最近シネマフィルムなども新発売している勢いのある「VIBE」というブランド。
そのVIBEの白黒フィルムでの作例を紹介します。
VIBE PHOTOとは?
「VIBE PHOTO」というブランドは去年から認識していたけれど、ここ最近ISO感度100や800のタングステンフィルムを市場に出してきており勢いを感じます。
今回ゲットしたのは、パッケージがカラーネガっぽいデザインの白黒フィルム(ISO感度400)です。
右下にBLACK & WHITEと書いてあるし、本当のカラーネガの箱は青かったりオレンジ色だったりするので間違えることはないでしょう。
ISO感度100の白黒フィルムもあるので、バリエーションはかなり豊かです。
ちなみに生産国もフィルムによってバラバラで、白黒はEU、カラーはたしか国産とドイツです。
今回も撮影に使ったカメラはMamiya35 Ruby。
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作例:湿気を撮る旅
ちょうど梅雨の時期だったので、湿気を感じられるような写真を目指して撮影してきました。
1枚目は、廃アパートを貫く木。
露光時間:1/125秒
湿気はそこまで感じませんが、木々が生い茂る様子から水分を感じ取ってください。。
暗部は割と黒潰れせずに写っているみたいです。
2枚目は、とある山のプチ展望台から。
露光時間:1/125秒
雨がぽつぽつ降り始めている時に撮りました。
湿気が伝わってきますし、実際じめじめ感MAXでした。
3枚目は、とある駅のホーム。
露光時間:1/30秒
地面の反射加減と奥行き感が好き。
右側はほとんど黒くなってしまったけど、遠景を白飛びさせたくなかったので仕方ない。
4枚目は、先の展望台近くの森。
露光時間:1/250秒
真上から光が差し込んでいる様子がかっこよくてパシャリ。
この時も小雨で、葉っぱに付いた水分が光り輝いているように見えます。
5枚目は、森の奥にある大きな岩。
露光時間:1/60秒
天気が悪いのでコントラストは低め。
木漏れ日感はあまりないけど、湿気は感じますね。
この後、首にヒルが付いているのに気が付いて気分がブルーに。
6枚目は、別の森の中。
露光時間:1/30秒
差し込む光と、小屋の天井の湿り気がなんとも綺麗。
葉っぱの描写も細かく、60年前発売のカメラの作例とは思えない。
たぶん撮る写真によってはiPhone7(使用中の個人スマホ)より画質が良い。
7枚目は、森で見上げた空。
露光時間:1/125秒
森に来たら必ず空を見上げて写真を撮りますよね。
モノクロだとすごくかっこよくなりますね。
ちょっと頑張って想像してみると、夜の都会を上空から眺めているように感じます。
8枚目は、とある森林公園にある水辺。
露光時間:1/500秒
小学生の頃から馴染みのある森林公園。
水辺にはザリガニが住んでいるらしく、子供がハンティングに勤しんでいました。
一番張り切っていたのはお母ちゃんでした。
1本撮り終ってみての感想は「湿気を写したかったけど、乾いた雰囲気が出てしまっている」です。
モノの濡れている感は出ているのですが、空気感はどうも乾燥しているような写りに見えます。
おそらくくっきり写り過ぎているからなのかもしれません。
個人的には4枚目が最も湿度を感じます。
退屈しない人生を共に
VIBE PHOTOの白黒フィルム(ISO感度400)の作例を紹介してみました。
ラティテュードは広めで、木々のグラデーションが綺麗に表現できました。
湿度感を出すにはもう少しコントラスト高めが良かったかもしれません。
あと、なんとなく黄色味がかっているような気がします。
よく分かりませんが、スキャン時の光源とかフィルムの素材の色に関係しているのかな?
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