こんばんは、慧です。
今から10年前の2013年に最終出荷を迎えた「PRO 400」というカラーネガ。
現在では極めて入手が難しいですが、何本かブローニーの期限切れ品をゲットできました。
撮影が長崎のランタン祭りのタイミングとかぶったので、楽しくお写ん歩できたし写真の画質も良くて満足。
PRO 400Hよりも実際の色に対して忠実な印象を受けました。
PRO400とは?
PRO 400は2013年まで製造販売されていた富士フイルムのカラーネガフィルムで、名前の似たPRO 400HとはISO感度は一緒だけど別物。
PRO 400Hは青みがやや強めですが、PRO 400は現実の色に忠実というかどの色も均等に濃く写る印象を持っています。個人的にね。
しかし画質を比較しようにも、PRO 400の最終ロットの有効期限が2016年あたりなので、期限内フィルムでの撮影は永遠に不可能。
状態の良いものを使ったり、ISO感度を調節するなどして、本来の画質に近い写真を撮るしかありません。
私の手持ちは上の写真の5本パック(2016年期限切れ)と、バラが1本(2010年期限切れ)のみ。
今回は古い2010年に期限が切れた13年もののほうを使って撮影しました。
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作例:高彩度で白飛びしにくい
撮影に使ったカメラは、私が長崎をお写ん歩する際の専用二眼レフ「Yashicaflex」です。
型式はNew Bと呼ばれているもので、正面の2つのダイヤルが特徴的。
露出設定はISO感度を200にして明るめにしています。(期限切れ対策)
1枚目は、長崎の居酒屋のランタン。
居酒屋の信号機カラーな入口にて。
赤い提灯にもピントを合わせたかったけれど、手ぶれの限界を超えているので諦めました。(つまりF値を上げてシャッタースピードを遅くしたかった)
こういう1つの場面に、3原色のような被写体があるとついつい撮ってしまいますよね。
2枚目は、長崎美術館前の小川。
美術館の脇を流れる川だけあって、水面が水彩画のような雰囲気を出しています。
というか水彩画で描きたくなる風景。
3枚目は、長崎市街地の眺め。
たしかRICOH Caddyというハーフカメラでも撮った風景。
長崎市街地を一望できるオススメスポット。グラバー園の近くにここへと続く道があります。
適度な運動になるし長崎に住むことになったら、毎週通いたい場所。
4枚目は、長崎市街地の逆方向の夕日。
赤くなる前の夕日。空と海の青さがとても綺麗。
逆光だけど太陽付近の雲はしっかり写っているのは、かなり優秀なのかなと思いました。
5枚目は、長崎のバス内。
バス内部の複雑な構造と奥行き感が好き。
始発のバスに乗れば堂々と撮影ポジションを確保できる。
それにしても粒状感が細かい。
6枚目は、眼鏡橋とランタン。
長崎の歴史名所「眼鏡橋」とランタンと、ポーズをとる女性。
手前のランタンと奥の眼鏡橋にもフォーカスが合っていそうなので、絞りが5.6程度でも被写界深度はかなり深いんですね。
また、やや明るめに写った気もするけれど、空は全く白飛びしませんでした。
7枚目は、ランタン祭りの金魚のオブジェ。
長崎市中華街に設置された金魚のオブジェ。
高さは10mくらいあって、色は食欲をそそる赤系統で統一されています。
うろこの模様が丁寧に作られているし、躍動感もありますよね。
明るさの加減が狙い通りになって嬉しくなった一枚。
8枚目は、ミルクセーキとメロンソーダ。
長崎名物の一つ「ミルクセーキ」と、レトロ感満載なメロンソーダフロート。
手ぶれは最小限に抑えることができました。
青かぶりしているのは室内の蛍光灯のせいなのかな。
全体を通して色が濃くPRO400Hに比べて彩度が高い印象を持ちました。
逆光での撮影や明るい空に対しても白つぶれせずに、見たままの景色を写せた気がします。
退屈しない人生を共に
廃番カラーネガPRO 400の作例を紹介しました。
13年の期限切れでここまで発色良く写せたのは幸運でした。
ブローニーサイズだったからというのもあるが、ISO感度400でも粒状性が細かい点も良かったです。
手元にある残りのPRO 400は大事に、色々な中判カメラで撮っていきたいですね。
Yashicaflexで撮った長崎の街並みは、以下の記事でも紹介しています。
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