こんばんは、慧です。
航空監視用フィルムから巻き直された製品が多く登場しています。
LUMINAR100はそのうちの一つで、カナダ発のフィルム。
粒状性はISO100フィルムなりの細かさで、加えてコントラストもちょうど良くスナップ撮影にも適していそうです。
色調は撮影環境(明るさ)によって大きく変わる印象。
Luminar 100とは?
カナダ・モントリオールの会社「POPHO」が、「Kodak AEROCOLOR Ⅳ 2460」を巻き直して販売しているカラーネガフィルム。
この元になっているAEROCOLOR自体は、航空監視用に最適化されたフィルムのようです。
諧調性が高いのと、低感度のためか粒状性が細かいという点が特徴。
そのため、航空以外にも考古学や産業分野など、色々な調査での撮影に向いている。
POPHOの公式ウェブサイトには「赤への感度が高く温かみのあるトーンが特徴」とも記載があるけど、意外と青みを帯びている写真が多かったような気がします。
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作例:暖色系にも寒色系にも
今回の撮影では、これまであまり出番のなかったYashica 35を使いました。
開放でF1.9の大口径レンズを積んだ、Yashica Electro 35の先祖のようなカメラ。
そして撮影は主に通勤、帰宅途中の寄り道で。
1枚目は、防犯カメラ。
航空監視用のフィルムというわけで、監視カメラを撮りました。
今回の撮影でのギャグ枠に入る一枚。
赤い日除けが全体の色合いに馴染んでいて好き。
2枚目は、大学にある庭園の水辺。
大学のキャンパスが広く、日本庭園まで存在するのです。
梅の実?がつまっているところを撮りました。
全体的に緑が買っているのは木々に囲まれているからかもしれない。
3枚目は、早朝のバス内。
バスの窓のせいなのか、全体が青く写りました。
以前ロシアンフィルムのSilberra50で撮ったときと、全く異なる印象です。
撮る環境によって色合いが変わりやすいフィルムなのかも。
4枚目は、百合。
とある団地を散歩中、立派な百合を発見。
背景が暗くよく目立っています。
今回の撮影の中ではコントラストは高いほうですが、暗部の諧調はかなり豊かだと思います。
5枚目は、フェンスに巻きつく葉。
新緑と枯れて黄土色になった葉っぱが光に透けて綺麗でした。
背景は影になっていて、色身はかなり青に寄っています。
もっとフェンスに対して鋭角寄りに撮ると良かったかも。
6枚目は、夕日の逆光。
日没直前だとさすがに青みは帯びませんでした。
なんとなく光の色に敏感なフィルムな気がします。
7枚目は、紫陽花。
7月になると紫陽花の色も薄くなり枯れていきますね。
この枯れかけの淡い色が好き。
背景の有刺鉄線やトタンの色と被っているけど良い感じ。
8枚目は、木漏れ日。
必修科目となった木漏れ日写真。毎フィルムで撮影している風景です。
日光が青白く輝いて、葉っぱも青緑色に写りました。
葉の縁が光っているのも好き。
とにかく綺麗。
全体を通して粒子の細かい写真を量産できました。
航空監視用なので、航空機から地上を写した際に細かい地形も捉えられるようにするためなのでしょう。
また、コントラストは強すぎず弱すぎず、日常のスナップ写真にも使いやすいフィルムと言えると思います。
退屈しない人生を共に
LUMINAR 100の作例を紹介しました。
このような巻き直し型のフィルムは、如何に丁寧に巻き直されているかもポイント。
あるフィルムだと、規定の枚数が撮れなかったり、一部感光してしまっているものもあるようです。
LUMINAR 100は特にそのような異常はなく、現像後のネガを見て安心できました。
なお、今回使ったカメラ「Yashica 35」の修理内容は以下の記事で紹介しています。
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