こんばんは、慧です。
最近ハマっているスクエアフォーマットのFUJICA RAPID Sというカメラ。
修理後のテスト撮影ではカラーネガを使ったので、今回は古いモノクロフィルムを。
使ったのは20年前に期限切れしたT-MAX 100ですが、「30年もの」でもしっかり写っていたので、ちょっと期待しながら撮影。

36枚撮りフィルムをカット
撮影に使ったのはT-MAX 100の36枚撮り。

FUJICA RAPID SやS2で使う時は、ラピッドカートリッジにフィルムを詰めるため、フィルムを60cmにカットします。
36枚撮りだとフィルム長が150cm程度なので、60cmが2本と30cm弱が1本できる。
もちろん、カットする際は暗室相当の部屋で作業します。
今回の撮影では60cmを1本使ったので、24mm×24mmのスクエア写真が16枚撮れました。
残りの60cm1本と30cm1本はS2で使ったので、後日ブログ記事で紹介したいと思います。
さて、20年期限切れだとフィルムの劣化は免れません。
しかし、以前に30年期限切れを試して悪くない写りを見せられて以来、T-MAXへの期待度はかなり高まっています。
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作例:レンズ一枚でも
ここからは作例を紹介していきます。
FUJICA RAPID Sは「写ルンです」と同じで、レンズ構成がたったの一枚。

それでも画面中央はくっきりとした写りで、予想以上の写真ができあがりました。
最もピントの合う距離は3mくらいでしょうか。手前の円柱より、奥の側溝の方がくっきりしている気がします。

中央部は無限遠でもくっきりしていますが、4隅はやはりレンズ一枚の限界を感じます。

木の根元の写真では、幹の暗部がつぶれているように見えますが、ネガ上で見ると表面の模様はしっかりと写っているのです。

やや逆光気味の紫陽花。1/30秒で撮ったけれど、広いラティテュードのおかげで白飛びせずに済みました。

逆光での撮影。クレーンあたりがもやっとしています。

意図せぬ多重露光です。

電柱の後ろに太陽。

自転車のフレームやスポークが予想以上にくっきりと写りました。

もし現代の写ルンですにT-MAX 100が入っていたら、きっとこんな写りなのかなと想像。
たまに写ルンですのレンズをデジカメにくっつけて撮影している人がいるけど、その人たちの気持ちが少し分かってきました。
退屈しない人生を共に
20年期限切れのT-MAX 100をFUJICA RAPID Sに入れて撮影してみました。
一番の驚きだったのは、T-MAXのラティテュードの広さ。
シャッタースピードが2段階にしか調節できないので、毎回が適正露出で撮ることができていないはずなのに、どの写真も暗部がつぶれずに写っていました。
それでもしっかりとした黒が表現できていて、ますますT-MAX 100が好きになりました。
鍵となるT-MAX Developer(専用現像液)を、国内販売終了になる前に入手しておいて良かった。
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