こんばんは、慧です。
あれほど期限切れのレンズ付きフィルムは卒業しようと思っていたのに、20年以上も期限の切れた「写ルンです」を入手してしまいました。
ただ、中身は今では珍しいモノクロフィルムなので、ちょっと楽観的に撮影・現像に取り組めます。
今回は、距離計がいまいち使いこなせない「バイレッテ」というカメラで、テスト撮影をした結果を紹介します。

モノクロの「写ルンです」
20世紀末まで販売していたらしい、黒白プリント専用の「写ルンです」。
中身のフィルムはNEOPAN 400 PRESTOで、たまにフリマアプリで単品で売られているのを見かけます。
富士フイルムでISO感度400のモノクロは現在ひとつもないので、まあまあ貴重です。
期限は1998年に切れているので、フラッシュ用の電池がどれほど腐食しているかが心配です。

案の定、液漏れの影響がパトローネに及んでいましたが、フィルム部分のほとんどは別の部屋に格納されていたので、この時点では希望は残っています。
下の写真が取り出したフィルム。

NEOPAN 400 PRESTOとあるので、もちろんモノクロ現像で処理します。
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作例:黒い斑点があったが
ここから作例写真を紹介していきます。
ISO感度が400で27年の期限切れなので、+2段明るく撮ることにします。
ISO感度比較
まずは、期限切れフィルムでは毎回やっているISO感度を変えて試す遊び。

そのままの感度でも写っていはいるけれど、+1段、+2段と明るく撮ってみると、コントラストがマシになりますね。
余裕のある+2段で撮って正解でした。
あと2本、同じ世代のフィルムがあるから、次回も+2段で。
60cmでのフォーカス位置確認
次はカメラ側のお試し撮影です。
最近の私のブログによく登場するバイレッテ。東ドイツのカメラで最短撮影距離は60cm。

手持ちのカメラではかなり近寄れるので、60cmはこのカメラの使いどころ。
しかし、カメラ側の60cmと目測の60cmが中々合わず、ピンボケの写真を量産してしまっていました。
そこで、しっかりと距離を測定して、設定値との差を見てみることにしました。もっと早く試してみれば良かったのですが。

上の写真がその結果で、60cmの設定だと実際の60cmにピントが合わず、おおよそ45~50cmでちょうどよい感じ。
10cm以上の差があることが判明しましたが、今後は目測45~50cmまで近寄れるという良さも味わえるので、ポジティブに捉えることにします。
+2段での撮影結果
60cmでの撮影がほとんどですが、時々無限遠もチェックしました。
それでは作例です。すべて+2段明るめ設定です。
ごみ収集中。これは1.5とか2.0mとかそのくらいの距離。

無限遠での撮影。無限遠と言っても数10m程度先にピントが合っていればOK。

自転車の後輪。スタンドの奥側が60cmですが、見事にピンボケ。手前のスポークは40~50cm程度なので、やはり前にピントがずれている。

柑橘類。設定は60cmだけど、実はカメラから40cmくらいの位置。少し近すぎた例。

木の幹と細い葉っぱ。針葉樹林のひとつかな。

野葡萄と思われる木の実。ややピントがずれているけれど、このぼんやり感が良い。

60cmの設定で、少し近づいて撮影。おそらく50cm程度。ピントはバッチリです。

全体的にカビのような黒斑点が見られました。古いフィルムだから仕方がありませんね。
そしてまもなく現像に使ったミクロファインが使用開始から2年経過します。
そろそろ作り直すかな。
退屈しない人生を共に
黒白プリント専用「写ルンです」のフィルムを使った作例を紹介しました。
劣化が進み朽ちていく前に、フィルムとして使うことができて良かったです。
また、今回は60cmでの写りが確認できたので、今後は撮り高アップが見込めます。
参考にこれまでのバイレッテでの作例記事の一部を載せておきます。

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