こんばんは、慧です。
今年は白黒フィルムがマイブームで、通勤時と休日を使ってなんとか毎月フィルム2本のペースで撮影しています。
自家現像に手を出すのも時間の問題だけど、しばらく撮影に集中したいところです。
今回は箱のデザインに一目惚れした「Bergger Pancro 400」という白黒フィルムの作例を紹介していきます。
Bergger Pancro 400とは?
Berggerはカタカナ表記で「ベルゲール」と読み、読者の予想通りフランスのブランドです。
主に高級印画紙を製造販売しているメーカーで、2017年頃に「Pancro 400」という白黒フィルムを発売したようです。
「Pancro 400」はオフィシャルサイトによるとグレースケール(白黒のグラデーション)が特徴的とあります。
理由は「フィルムに粒子サイズの異なる臭化銀(AgBr)とヨウ化銀(AgI)の2種類の感光材が使用されていて、それにより広範囲の光量に対応できるから」とのことです。
高校化学でお勉強した内容が商品開発に実用されていると、科学技術への興味が湧いてきますね。
さて、写真の通りフィルム本体と外箱の色はボルドーで統一感があり、とてもお洒落です。
このデザインに一目惚れし、私の2022年白黒フィルム巡りの2本目として選んだ次第です。
1本目は以下のTri-X 400です。
そして今回撮影に使ったのは、毎度おなじみのマミヤ35 ルビーです。
35mmカメラはこれとTRIP35しか手持ちがないので、写りの良いほうを選びました。
もう一台何かしらの35㎜カメラが欲しいけど今は我慢です。
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作例:階調の広さを実感
グレースケールの広さを確認するために、なるべくコントラストが高くなりやすい晴天の日に撮影してみました。
一部、街灯下の夜道も撮っています。
それでは作例を紹介していきます。
1枚目は近所の花。
奥の木を見ると分かるように、左から日光が当たっています。
手前の花は真正面から光を浴びて白飛びしかけていますが、ちゃんと花びらの形が判別できます。
正直、もう一段階光量を落としても良かったかもしれない。
2枚目は石の階段。
石の質感がよく描写されていると思います。コントラストは高そうに見えるけど、グラデーションは滑らかな気がします。
3枚目は白がメインの建造物。
微妙な白の明るさの違いが判別できますね。
4枚目は小さい川。
川底の石の形が分かるし、これまでの作例同様グラデーションが滑らか。
5枚目は雨上がりの夜道。
暗い部分があまり黒潰れしておらず、柔らかい雰囲気になりました。
ちなみに平らなポールにカメラを置いて撮影しています。
6枚目は八重桜。
これはカラーで撮るべきだったかもしれないけど、空の部分で粒状性が観察できるし、八重桜は形が好きなので良し。
7枚目はツツジを最短撮影距離から。
ツツジは明るく背景は暗いので、私の写真の中ではかなり上手に撮れた作例です。
ややトーンは暗めですが、これはこれで柔らかく落ち着いた雰囲気なので好きです。
全体的に公式の見解通り、幅広い階調が実感できました。
さらにグラデーションは柔らかく、落ち着いた雰囲気のモノクロ写真を撮るのに適していると思います。
粒状感はそこまで細かくはないですが、被写体の質感をクラシカルに表現するのには丁度良いような気がします。
退屈しない人生を共に
2022年の2本目の白黒フィルムとなる「Bergger Pancro 400」の作例を紹介してみました。
まだ2本目なのに生意気にもレビューを書いてしまいましたが、自分で文章化しておかないと作品をじっくり観察しなくなってしまうのです。
そしていつか時間に余裕ができたら、自家現像に挑戦したいと思っています。
学習塾にモノクロ現像部屋を併設したら面白い生徒層が入塾してきそうです。
ところで中判カメラ用のブローニーフィルムもあるので、今度は二眼レフカメラで撮ってみよう。
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