【写真作例付き】Kodak Tri-X400搭載レンズ付きフィルムは白黒フィルム写真から始めたい人向け

【写真作例付き】Kodak Tri-X400搭載レンズ付きフィルムは白黒フィルム写真から始めたい人向け

こんばんは、慧です。

最近モノクロ写真の面白さに気付き始め、色んな白黒フィルムで撮影しています。

そんな中、KodakからTri-X 400が搭載された使い捨てカメラ(厳密にはレンズ付きフィルム)が発売されました。

既にフィルムカメラを持っている人にとっては贅沢なおもちゃですが、どんな写りを見せてくれるのか一度くらいは試したいと思い早速購入、撮影してみました。

白黒フィルムをお手軽に

2022年の3月にKodakから白黒フィルムが装填されたレンズ付きフィルムが新登場しました。

フィルムの中身はKodak Tri-X 400で、27枚の撮影が可能。

カメラ部分はMade in Chinaで、フィルムはもちろんMade in the USA。

箱や本体には記載が無いですが、焦点距離30mm、f値10のようです。シャッタースピードはおそらく1/125秒くらい。

 

レンズ付きフィルムと言えば富士フイルムの「写ルンです」がありますが、Kodakも元々「FunSaver」というカラーネガが装填された類似商品を販売しています。

こういうレンズ付きフィルムは現在若者を中心にプチ流行りを見せていて、「白黒フィルム」という入口が増えたことは非常に素敵だと思います。

この商品をきっかけにフィルムカメラ人口が増えると良いですよね。

なお、ILFORD社からは既に同様の商品が販売されているけれど販売店が少なく、おそらくKodakの商品のほうが手に入れやすそうです。

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作例:歩きながらパシャっと

今回は現像とプリントのみをカメラのキタムラにお願いしました。(2~3週間かかる)

ネガからのデータ化は追加で時間とお金がかかるので、プリントした写真をスキャンしたものをこの記事に載せています。(画質等の加工はしていません)

従ってネガからデータ化すればより綺麗な写真になると思います。余力があればトライしてみましょう。

それでは実際に私が撮影した写真を紹介していきます。

 

1枚目は、駅のホームから。

電車の待ち時間はいつも人がいない方向を撮影している気がします。線路は絵になるのです。

f10なのでどこにでも緩めにピントが合っていて、巻き上げとボタンを押すだけで撮れてしまう。楽すぎる。

 

2枚目は、雨の日の日中。

ガラスのオブジェがどう写るのかを見たくてパシャリ。

光が反射してるので、モノクロでも「ガラス」ということが分かります。

鉛筆画を描くときの参考になりますね。

 

3枚目は長崎県の小川で。

晴れた日中に撮ったので、コントラスト高めです。

川もキラキラしていて良い感じ。これからもっと水面を撮っていこう。

 

4枚目は、フラッシュで夜桜を。

何とかフラッシュの光が届いてくれました。

夜間の撮影はさすがに1/125秒のシャッタースピードでは厳しいですね。

 

5枚目は、家の中。

カーテンからの逆光が良い感じに物に反射しており、コントラスト、グラデーションともに好みです。

モノクロでは逆光を多めに撮っていきたい。

 

6枚目は、4月の晴れた日の15時くらい。縦向き。

おおよそ1mくらいがピントがばっちり合うような気がします。

が、奥の方も全然ボケてないので、奥行きのある被写体より平面的なものを選んだ方が面白いのかもしれない。

ただ、平面をおしゃれに撮るのには練習が必要ですね。

 

7枚目は、長崎の墓地です。縦向きにぴったりな場所。

長崎の墓地は傾斜がきついです。そして昔から手つかずの部分が多く神秘的。

そのおかげで「天空の城ラピュタ」のような遺跡感が強く、冒険してる気分になれます。

 

普段、フルマニュアルのフィルムカメラで撮影している者としては、レンズ付きフィルムはとにかく操作が簡単で楽。

歩きながら気になった被写体をサクッと撮れるし、ポケットから出し入れするときに引っかからずノーストレスです。

たまにはのんびりこういうカメラで撮るのも良いかもしれない。

退屈しない人生を共に

よくよく考えると小学校の修学旅行ぶりにレンズ付きフィルムを使いました。

使用感はやはりとにかく楽で、ポケットにも入れやすい。

そのためバイクに乗って信号を待ってるときや、渋滞で止まっている時もパシャっと撮れるので、普段撮れない景色を写真におさめることができそうです。

手軽さだけでなく、白黒フィルム作品に面白さに気付きフィルムカメラ沼にハマっていくパターンもあると思うので、そのきっかけ作りにぴったりです。

既にフィルムカメラを始めた若者なら、友達や恋人と1個ずつ買ってゲーム感覚で撮るのも面白いかもしれないですね。

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