【写真作例付き】初の110フィルム撮影は、RICOHのワンテンカメラと15年期限切れのフィルムで

【写真作例付き】初の110フィルム撮影は、RICOHのワンテンカメラと15年期限切れのフィルムで

こんばんは、慧です。

久しぶりに訪れたとあるリサイクルショップで、RICOHのフィルムカメラとカラーネガフィルムをゲットしました。

どちらも110(ワンテン)型という超小型規格の組み合わせ。

まるで「ワンテンデビューしたまえ」と言わんばかりの品揃えでした。

幸運にもカメラ、フィルムともに生きていたので、撮影結果を紹介するよ。

RICOHMATIC 110X

110型のカメラはジャンクをよく見かけるけど、このRICOHのワンテンカメラは各機能がそれなりに生きていました。

CdSの露出計は電池を入れると光に反応して、絞りが変化しているのを確認できた。

シャッターも粘りなく開閉するけれど、絞りも含め適正露出となるかは分からない。

おそらく電池なしの場合は、F2.8、シャッタースピード1/30秒の固定となる。

プログラムEEの仕組みを見てみようとカバーを開けたところ、左側に調速ホイール、中央に階段状の針押さえ機構が見えました。

シャッター羽、兼絞り羽へのアクセスはちょっと大変そうなのですが、粘りやすいのは調速ホイールの方かな。手前にあって良かった。

フィルムは、FUJICOLOR SuperG100(略してSG100)の24枚撮り。もちろん生産終了品。

このSG100は期限が15年前に切れていて、感度低下は免れない。(と思っていたけど、まともに写っていた)

逆光など明るすぎる場面では、NDフィルターで光量を落とせばいいですし。

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作例:”超”高諧調に救われる

幸運にもフィルムの劣化がそこまで進んでいなかったので、使いやすさも含めてカメラの性能を知ることができた気がします。

撮影環境も晴天というより曇空だったので、明るすぎることもなかった。

NDフィルターを用いた感度補正比較

フィルムの劣化状況を撮影後に確認するため、3水準の感度補正で比較写真を撮りました。

絞りとシャッタースピードは固定しているので、NDフィルターで明るさを調整。

これもまたリサイクルショップでゲットした、ND4(‐2段)を2枚使います。

結果は以下の通り。

この時の適正露出は、ISO 100でF値2.8、シャッタースピード(露光時間)1/500秒

カメラ側ではF2.8、シャッタースピード1/30秒の固定なので、ND4を2枚使うと適正露出となります。(写真・左)

ND4が1枚で2段明るめ、つまりISO 25。(写真・中央)

フィルターなしで4段明るめ、つまりISO 6となります。(写真・右)

見ての通り、ISO 100のままでも色味やコントラストはしっかりしていそうです。

とても諧調の広いフィルム。

雲の多い日の朝に

それでは、作例を紹介します。

蒸し暑い曇りの日の朝に撮りました。

 

1枚目は、集合住宅の青いドア。

感度:+1段

ざらっとした写りが、被写体の古さとマッチ。

こういう団地とか古いマンションを見ると、部屋の間取りが気になります。

 

2枚目は、芍薬のような花。

感度:+1段

ピント合わせは目測ゾーンフォーカス。

この写真はやや手前にピントがずれてしまったかも。

 

3枚目は、ドラム缶。

感度:+2段

手前の青いドラム缶にピントを合わせたつもり。

うまくいったかな。

 

4枚目は、東急田園都市線。

感度:+1段

カメラ屋に行く直前での無限遠のチェック。

電車を撮っている人もいた。そういう人にも良いスポット。

 

5枚目は、ブランコ。

感度:+1段

赤、青、黄色のチェックは公園のブランコが適任。

どれも良い感じ。

 

6枚目は、パイプ椅子。

感度:+2段

集合住宅の集会所。

シャッターの衝撃が意外と大きくて手振れしてしまったよ。

 

7枚目は、紫陽花。

感度:+2段

手前にピントがずれてしまった。

今度から手のひら一つ分、近づいて撮ろうかな。

 

今回は紹介できませんでしたが、人物写真も何枚か撮りました。

「写ルンです」のように手軽に撮れるから、もっと人物撮影をしたくなりました。

退屈しない人生を共に

ワンテンカメラを初めて使ってみましたが、とにかく手軽で操作が簡単でした。

フィルムをセットするプロセスも、リモコンに単3電池を入れるくらい非常に簡単。

Lomoが令和の時代に新規にカメラを発売するのも分かる気がします。

また、今回のRICOHMATICのレンズは、Olympus TRIP35と同じテッサータイプ(3群4枚構成)。

画質はスマホの画面で見る分には、予想以上にくっきりとしています。

今まで抱いていた「ワンテンカメラ=おもちゃ」というイメージが払拭されました。

新品のフィルムを買って2回目の撮影に出かけたいですね。

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