こんばんは、慧です。
とある期限切れの白黒フィルムをカメラ屋さんで見つけました。
Astrumというウクライナ製のフィルムで、次いつ入手できるか分からないので即ゲットしました。
期限切れフィルムを見つけると、せっかくフィルムとして生まれたのに現像されずに劣化していくのを考えると、非常に勿体なく感じます。
特にウクライナ製は見過ごせないですよね。

露光時間:1/250秒
Astrum Φoto 400とは?
「Φ」はウクライナ語で使われるキリル文字の「ファイ」です。
アルファベットのFに相当し、Φoto = Foto = Photo という意味だと予想できますね。(以後Fotoと表記)
そんなAstrum Foto 400は、ウクライナ製の白黒フィルムです。
ISO感度は文字通り400で、他にも100や200があります。見たことないですがISO感度3とか6のフィルムも作っているみたい。

パッケージのデザインは、フィルムの特性を無機質に列挙したもので、逆におしゃれに感じます。
フィルム装填時に気付きましたが、このフィルムはベロがかなり長めです。
装填時に露光してしまう領域なので写真が写る場所ではないのですが、暗室等で装填すればこういうベロ部分にも1枚分くらい写せる可能性があったのでちょっと勿体ない。
しかし36枚撮りなので、それでも十分な枚数を楽しむことができますね。
今は非常に厳しい状況ですが、これからもフィルムの製造を続けてほしいものです。
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作例:引き締まった黒が良い
今回の作例もMamiya35 Rubyで撮りました。
とてもコントラストが高く、やや暗めな写真ができました。非常に好みな写りです。
1枚目は、雨が降った後の夜道。

露光時間:1/8秒
雨が降った日の夜は、街灯などの光が道に反射してハイコントラストな写りが期待できます。
そしてその通りに写った一枚。
いつも通り撮りましたが、水平がおかしくなってます。
2枚目は、池の波紋。

露光時間:1/125秒
現在通っている大学(通信教育学部)の庭にある池。
波紋の写りがメタリックでかっこいい。スーパーマリオ64のメタルスイッチのダンジョンの入口みたい。
3枚目は、消灯時の大教室。

露光時間:1秒
かっこいい写真が撮れるかな?と思って試した1枚。
大学の大教室で、上の方の席から下側の出入り口を撮っています。
こういう一部に集約したような写真をまた撮ってみたい。
4枚目は、夜の自転車置き場。

露光時間:1/8秒
たまたま通りがかった駐輪場。
自転車の複雑な形状のおかげで容易くコントラストを生み出してくれます。
5枚目は、逆光下のもみじ。

露光時間:1/500秒
右下が太陽で、ほぼ真上を向いて撮った一枚。
手前のもみじは黒く、奥は薄く写りました。
ピントを合わせるのが難しかったけど、上手く写っていて良かった。
6枚目は、夕方での横断歩道。

露光時間:1/15秒
逆光と夕方の暗さも相まって、ものすごい暗い写真になりました。
それでも空と電光掲示板などは明るいので、フィルムの特性が良く出ています。
7枚目は、紫陽花。

露光時間:1/250秒
普段は色に目がいく紫陽花の花ですが、モノクロだと花の形と並びの面白さが目立ってきます。
Astrumの元々の暗さが、しっとりした空気を表現している感じも好き。
今回の撮影で1番か2番にお気に入りの作例。
東欧のフィルムということで、できあがりがどうなるか期待と不安が半々でした。
しかしコントラストの高さ、全体的に暗めな雰囲気が自分の好みだと気付かされた結果となりました。
このフィルムを買ったカメラ屋さんには、ISO感度200のものも期限切れで売れ残っていたので、今度行ったら救出してあげよう。
退屈しない人生を共に
偶然見つけたウクライナ製フィルムでの作例を紹介しました。
コントラスト高め、粒状感細かめ、明るさは暗めという、個人的に好みの真ん中付近に迫る特性でした。
終戦記念日である8月15日にウクライナ製フィルムの作例紹介をするとは、なんとも不思議な偶然です。(1か月以上前から記事タイトルと投稿日を設定していた)
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