【写真作例付き】蛇腹カメラ「Zenobia(ゼノビア)-R」をゲットして6cm×4.5cmセミ判デビュー

【写真作例付き】蛇腹カメラ「Zenobia(ゼノビア)-R」をゲットして6cm×4.5cmセミ判デビュー

こんばんは、慧です。

蛇腹カメラの多くはブローニーフィルムを使い、一般的な6×6フォーマットの二眼レフとは異なり、6×9や6×4.5など他の写真サイズに対応した機種が多く存在します。

特に6×4.5で撮影すると普段使っている二眼レフ(6×6)よりも枚数が多く稼げるので、フィルムが高価な今の時代、とても重宝します。

今回はZenobia-Rという蛇腹カメラの補修記録と作例を紹介します。

Zenobia-Rとは?

自分の中で最古のカメラと言えば、蛇腹カメラが最初に頭に浮かびます。本当は箱型が最古のようです。

蛇腹カメラは撮影するときに蛇腹を引き伸ばしレンズを前方に繰り出します。

逆に持ち運ぶ際はレンズを格納しているので、昔のカメラにしては意外にもコンパクトで携帯しやすいのです。

今回ゲットした、国産の蛇腹カメラの一つ「Zenobia-R」は、かつて存在していた第一光学というメーカーが製造していたものです。

二眼レフや35mmフィルム対応のカメラも作っていましたが、1950年代後半に会社は無くなってしまいました。

個人的にはZenobia-Rを使ってみて、操作性や写真画質については全く文句無しだと思っています。

しかし当時はカメラメーカーが乱立していたし、オリンパス、キヤノン、リコーなど経済的に体力のある会社に比べると、ほぼカメラ事業一本の第一光学は不利だったのかもしれません。

 

さて今回なぜ蛇腹カメラを入手したかというと、冒頭でも記したようにフィルムの高騰が一番の理由です。

二眼レフカメラは今でも入手しやすい中判カメラですが、割高なブローニーフィルムを使用することに加え、6cm×6cmの写真(正方形)を12枚しか撮れない機種がほとんどです。

一方、蛇腹カメラは一般的にセミ判と呼ばれる6cm×4.5cmの写真サイズ(長方形)で16枚撮れる機種が豊富にあります。

そんな蛇腹カメラを使うことで1枚当たりの撮影コストを25%カットすることができます。もちろん写真サイズは少し我慢しなければなりません。

今回はジャンク品としてゲットしたこのZenobia-Rを、動作確認も含めてトライアル撮影をしてみました。

お値段は高めの3500円でしたが、結果的に状態はかなり良かったので買って正解でした。

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補修:外装の張り替えのみ

蛇腹カメラの状態で確認するべきところと言えば、トレードマークの蛇腹部分でしょう。

蛇腹に少しでも小さい穴が開いていると、光漏れでフィルムがダメになってしまいます。

このZenobia-Rは外観では蛇腹に穴は見られず、多少の汚れがあるのみでかなり状態が良さそうです。

おまけにレンズもとても綺麗で、シャッターも正常に切れていそうです。

フィルム室側から蛇腹の中を観察しても、特に問題は見当たりません。(肉眼では)

ところが外装はかなりボロボロかつ、革の裏側で塗装が朽ちて大量のサビがこびりついていました。

下の写真はだいぶ綺麗にした後ですが、それでもかななり汚いです。

ひとまず撮影に支障がない程度にクリーニングし、フィルム室の光漏れ対策を施し、トライアル撮影を行うことにします。

なお、トライアル撮影をした後はすべての外装を貼りなおしました。木目調のシールを使って、レトロ感満載にしています。

裏面にはフィルムのコマ番号を覗く「赤窓」があるのですが、誤ってエタノールをこぼしてしまい壊してしまいました。

昔の赤透明のフィルターは、無色のフィルターに赤く着色しているので、エタノールで色が落ちてしまいます。

そこで英単語帳の赤シートを切り取って代用しています。(というより最高の材料です)

蛇腹を広げた時の外観がとてもかっこいいです。

黒い塗装も一部スプレーで塗り直したので、かなり綺麗。

作例:5本分の贅沢トライアル

Zenobia-Rでのトライアル撮影は、贅沢にもブローニーフィルム5本(期限切れ)を使いました。

ちょうど長崎彼女と京都に訪問していたので、たくさん写真を撮ったわけです。

それでは各フィルム2枚ずつ、計10枚の作例を紹介します。

半分が京都、半分が地元の写真になります。

【Kodak】EKTAR100

Kodakの現行カラーネガフィルムです。新品で買うと1本2000円超えてきています。

この作例は7年期限切れのフィルムで。

左は京都嵐山のトロッコ列車内。子供を連れていくと絶対盛り上がります。大人だけでも楽しめるので。

右は京都駅からの夜景です。駅の南側です。京都駅で食べたつけ麺がもう一回食べたい。

【Kodak】PORTRA160VC

Kodakの廃番カラーネガです。VCはVivid Colorの意で、現在は無印のPortra 160が販売中ですね。(2022年7月現在)

10年ほど期限切れしているのにも関わらず、VCの名の通り彩度の高い写真が撮れました。

左は八坂神社内の紅葉です。5月に撮影したのが嘘のようです。

右は建仁寺の庭園で、京都のお気に入りスポットの一つ。

【Kodak】EKTACHROME64

Kodakの廃番カラーリバーサルです。推定15年の期限切れです。

左はバラの写真を多重露光で撮ってしまいました。

Zenobia-Rは赤窓を見ながら手動でフィルム送りをするので、ぼーっとしてると巻き忘れます。

右もバラ科の花。期限切れしていたので1段くらい明るめに撮ったのですが、そのまま1段明るめの写真になってしまいました。

感度は落ちていなさそうですが、全体的にマゼンタ被りがあったり、彩度は落ち気味です。

ちなみに現行のリバーサルにはEktachrome E100があります。

【Fujifilm】ACROS100

富士フイルムの廃番モノクロネガです。8年の期限切れです。

左は近所の公園のベンチです。ツツジが見頃でした。

右は京都嵐山の竹林。所々竹に落書きがされていて、緑の養生テープで落書きを隠しており残念でした。

油性マジックくらいならエタノールで拭けば消せるのでは?と思いましたが、竹へのダメージが無視できないのかも。

ちなみにモノクロネガは期限切れでの劣化が比較的少ない印象です。

現行ではAcros 100Ⅱがあります。

【Fujifilm】T64

最後に、富士フイルムの廃番カラーリバーサルです。タングステンフィルムと言って、白熱電灯下で撮影するのに向いているフィルムです。

なお11年の期限切れです。(ほぼ最終ロット品)

左はどこかの紫陽花です。

右は夜の不気味な通路です。この通路で三脚を立てて蛇腹カメラで撮影している私が一番不気味かもしれない。

どちらも青みがかっていますが、期限切れの影響ではなくタングステンフィルムの特徴です。

紫陽花の色合いと良く合うと思います。

富士フイルムでの現行品はもうありませんが、他社のタングステンフィルムであれば意外と種類は豊富です。

と言ってもブローニーサイズだとCinestill一択ですし、リバーサルではありません。

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退屈しない人生を共に

今回はフィルム高騰に対応すべく、一般的な二眼レフよりも多く枚数が撮れる蛇腹カメラ「Zenobia-R」を紹介しました。

他にもセミ判に対応した蛇腹カメラはたくさんあって、名機として名高いコニカのパールシリーズをはじめ、オリンパスツァイス(Zeiss)などはラインナップが多いです。

距離計があるか、それがレンズ部分と連動しているかどうかや、シャッターの性能の違いも含めて選択肢がかなり多いので、逆に欲しい蛇腹カメラを一つに絞るのが難しい。

Zenobia-Rは、非連動の距離計が備わっていて、シャッターはセイコーシャラピッド(B, 1~1/500秒)なので非常に使い勝手が良く、1台目の蛇腹カメラとしておすすめです。

これからも色々なフィルムでセミ判を楽しんでいこうと思います。

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