こんばんは、慧です。
去年の春くらいにフィルムカメラを始めて、最初に手にしたモノクロフィルムがKodakのT-MAX 100でした。
今思うと、撮影練習に新品のT-MAXを使うとは、なんと”贅の沢”なのでしょうか。
ちなみに練習場所に選んだのは、横浜の動物園「ズーラシア」です。
今回は、のんびり動物たちの写真をモノクロでお届けしたいと思います。
Minoltaの一眼レフでの撮影
2021年の春ごろはコロナの状況がやや落ち着いていて、息抜きにフィルムカメラを持って動物園に行くことになりました。
恥ずかしながらこの頃の私は、ネガとポジの区別はもちろん、カラーとモノクロのフィルムも全然見分けがつかず、たまたま最初に目に入った「Kodak Professional T-MAX 100」を購入することに。
一応買う前にモノクロであることに気付き、「モノクロで動物、良い写真になりそう!」というワクワクした気持ちで動物園に向かうのでした。
Kodak Professional T-MAX 100とは?
そもそも、このT-MAX 100というフィルムはどんなモノクロフィルムなのか。
一言で言えば、高解像度でメリハリのある画質が特徴。
どうやらT-MAXだけに使われている「T粒子」という技術が、高精細な画質を実現させているようです。
宇宙物理学に出てきそうな用語に妙に惹かれますね。
T-MAXシリーズにはISO感度400のものもあり、いつかじっくり比較してみようかと考えています。
ジャンクのMinolta α3700i+望遠レンズ
撮影に使ったカメラは、5年くらい前にハードオフのジャンクコーナーで発掘したミノルタの一眼レフです。
Minolta α3700iという、今はSONYに技術が引き継がれたαシリーズの超入門機です。
たぶんファミリー向けに販売されたもので、操作は非常に簡単。
半押しでピント合わせてシャッターを切るだけで、露出、シャッタースピードはオートで決まります。
動物や子供相手だとゆっくり設定をいじってる時間が無いので、今回の練習にぴったりなカメラ。
しかも望遠レンズもジャンクコーナーに転がっていて、なかなか近づけない被写体もしっかり撮れそうです。
なお上の写真一式でジャンク価格の2500円です。
購入した5年前にちゃんと写真が撮れることは確認済み。
作例:よこはまズーラシアの動物たち
前置きが長くなりましたが、これより作例を紹介していきます。
望遠レンズを使っているので、少し手振れがあるのは我慢しましょう。
まずはライオンさん。
ちょうど木々の日陰と日当たりの境目あたりに居座っていたので、光のコントラストが良い感じ。
次は鳥さん。鷹か鷲か忘れました。
羽のふっくらした感じと、木の表面の凸凹がしっかり伝わってきます。色が無くても質感を表現できてますね。
カバさんだと思ったら、望遠レンズで見るとサイさんでした。
皮膚の砂っぽいざらざら感がわかる。
私の好きなペンギンさん。
カラーでもモノクロでも大して写りは変わらなそうですね。
シマウマさん。
こちらも元がモノクロ。
しっぽと鬣(たてがみ)のふさふさぱっさ~な感じがよく見えます。
最後に今回一番のお気に入り、ミーアキャット×2。
このポーズ、完璧です。
さらに、毛が一本一本細かく写っているのがわかります。
全体を通して、動物の皮膚の質感、細かさがしっかり描写されているように見えました。
ペンギンやシマウマを見れば白と黒がはっきりと表現できている気がしますが、人工物を被写体にすればよりコントラストのある写真が撮れるかもしれません。
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セーヌ川に降りる天使のはしご
つい最近まで、ブックオフと言えば赤本探しスポットだったのだけど、カメラの修理を始めてからはフィルムカメラに関する雑誌を漁っています。
「セーヌ川に降りる天使のはしご」は、CAMERA magazine no.10の表紙になっている写真のタイトル。
この雑誌には色々な写真家たちによるモノクロ写真と小エッセイが満載で、贅の沢である。
2009年発売の雑誌ではあるけれど、掲載写真に使ったフィルムはT-MAX 400とかTri-X 400と書いてあるので、2022年現在でも入手可能。
会社から帰ってきて、ゆっくり雑誌のフィルム写真を眺めている時間が最近のお気に入りです。
退屈しない人生を共に
さて、やや少なかったですがT-MAX 100での作例を紹介しました。
この時は機械式カメラの修理にハマっていなかったのと、望遠レンズで撮りたかったのもあり、オートの一眼レフを使いました。
T粒子の細かさはある程度味わえた気がしますが、もう少し暗めの写真を撮ってみたかったです。
次は二眼レフのようなマニュアル式のカメラで、よりコントラストのある写真でT-MAXの高解像度を堪能しようと思います。
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