こんばんは、慧です。
AGFAの最高の粒状性を持つCOPEX RAPIDで再びお写ん歩をしてきました。
今回の目的は「Olympus 35-S」の絞り開放(1.9)時の撮影結果を見るため。
カメラの性能を確認するには、やっぱり良いフィルムを選ばないといけないですよね。
2回目のCOPEX RAPID
AGFA COPEX RAPIDの作例記事はこれで2つ目となります。
フィルムの詳細については、以下の1つ目の記事を参照ください。作例はMamiya35 Ruby Standardというカメラで撮っています。
さて、2回目となる今回の撮影では、大口径レンズ(F1.9)が付いたOlympus 35-Sを使いました。
1955年に発売されたのだけど、当時のレンジファインダー機の中ではこの大口径はかなり珍しかったように思えます。
そして大口径であることに加えこのカメラを選んだ理由は、レンズの曇りが全くないためカメラ本来の実力が確認できそうだったからです。
状態の良いカメラには、やはり特徴的なフィルムを入れてみたくなりますからね。
最高の粒状性を持っている割にはかなり安価なAGFA COPEX RAPIDは、こういうカメラの性能チェックに非常に使いやすい。
スポンサーリンク
作例:良い描写と良い写真
それではOlympus35-SとAGFA COPEX RAPIDの組合せでの作例を紹介します。
有効期限が当月(2022年10月)だったフィルムを使っています。
掲載した作例は目的に則り絞り開放1.9で撮ったものをメインにしてみました。
1枚目は、黄色い花。
葉の絶妙な絡みと、花の明るさが琴線に触れた一枚。
明暗とボケの両方の作用によって、立体感が爆上がり。
2枚目は、マイ自転車。
金属部品の陰影が、「宇宙空間にある人工物」な感じが出ていて好き。
3枚目は、小川とススキ。
右側の葉の細かさが好み。なぜか機械生命体のような印象を与える。
4枚目は、夜の電話ボックス。
電話ボックスを最後に使ったのは小学生の時。電話をかけるためじゃなくて、何人まで入れるかを友達と実験した。
入り過ぎるとドアが開かなくなるんじゃないかという懸念が発生し、実験は中断された。
5枚目は、標識下の白い花。
標識のポールも白なので、花との見え方が気になって撮った一枚。
しっかり花が浮き上がって見えて良かった。
6枚目は、白い花と壁の影。
絞り値が5.6でも十分立体的に写った。
細部をじっくり観察したくなるような一枚。
7枚目は、切り株。
今ではモノクロフィルムでは切り株を必須メニューに入れていて、そのきっかけになった一枚。
切り株写真で一番のお気に入り。
カメラの距離計がしっかり合っていることも再確認できた。
8枚目は、ハト×2。
ハトが逃げないように慎重に近づいて撮った一枚。むしろ少しずつ向こうから近づいてきた。
このハト、脚から体温が奪われないように片足立ちしていると推測。
動物の写真を撮るのって運やタイミングが大いに関わってきて難しいけど、やっぱりフィルムやレンズの描写の良さに関わらず写真として好きかもしれない。
全体としてフィルムとレンズのお陰で良い描写を体験できました。
しかし良い写真であったかどうかは写真を見る日によって変わるし、描写の良さに時々惑わされることもあるなと思いました。
退屈しない人生を共に
高精細モノクロフィルム「AGFA COPEX RAPID」の作例を紹介してみました。
カラーではKodak EKTAR100が高精細で有名だけど、如何せん高価過ぎて手が出せません。
その点、本フィルムは2023年時点でも800円台で入手可能なので、私にとっては格安でフィルムカメラを楽しむための必需品。
いつまでも無くならないでほしいものです。
なお、今回使ったカメラ「Olympus 35-S(F1.9)」の修理記事は以下になります。
コメントを書く