こんばんは、慧です。
世間がシネマ用フィルムで盛り上がっている中、私はのんびり寄り道しています。
そこで最近気になりだしたのがロシアンフィルムのSiberraシリーズ。
値段も高すぎず、ISO感度も3種類あって「試してみたい欲」をそそります。
今回はISO感度50のカラーネガを2台のカメラで撮ってみました。
Silberra Color 50とは?
Silberraはロシアのフィルムメーカーで、モノクロ・カラーともにネガフィルムのラインナップがあります。
おまけにブローニーサイズもあるので品揃えは抜群、と言いたいところですが、Silberraのフィルムを扱っているお店はかなり少ないでしょう。
今回入手したフィルムは、35mmのSilberra Color 50という低感度のカラーネガ。
箱は橙色で、Silberraのロゴが印象的。デザインがシンプルなので意外と目に気付きやすい。
ところでISO感度50のフィルムと言えば、他にCineStill 50Dくらいしか思い浮かばない。
画質が十分良好なら、このSilberra Color 50の存在意義は個人的にかなり大きいかもしれません。
フジカラー100は品薄ですし、Kodakはお高いですし。
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作例:こってりとした色合い
撮影に使ったカメラは、Olympus 35-S(F1.9)とKonica Ⅱ(F2.8)の2台。
複数台でフィルムをスワップすると多重露光のリスクがあるけれど、カメラの写りの差が見れるしお得感も錯覚できます。
今回は1台あたり18枚撮って、その中から気に入った写真を5枚ずつ計10枚紹介します。
KonicaⅡ
まずはKonica Ⅱで撮った少し寂しい雰囲気の写真です。
1枚目は、黄色いカマロ。
曇りの日の一枚。
ミニカーが錆びたフェンスと花のそばに添えられていました。
やや花が白飛びしている気がします。
2枚目は、神社の公園。
赤、黄、緑、青の原色が揃った一枚。
どの色も発色良く写っていると思います。
3枚目は、夕焼けと小川。
空が赤くなる少し前に撮りました。
小川にも空の色が写り込んでいるし、暗部もしっかりしています。
※奥の車が止まって見えるけど、SSは確かに1秒です。
4枚目は、モッコウバラ。
日中の黄色いモッコウバラ。
薄い黄色もしっかり濃いめに写って良かった。
安定した発色に驚きです。
5枚目は、夜のマンション。
このカメラが扱える最大限の露光量。
ISO感度50でも、接地や三脚を使えばなんとか撮れますね。
Olympus 35-S
次に、開放1.9を楽しむためのカメラ、Olympus 35-Sです。
6枚目は、菜の花。
雲がほとんどない快晴の日に撮りました。
緑色がものすごく綺麗。
左上の棒が写真を見事に台無しにしてくれましたね。
7枚目は、乙女椿。
早朝の乙女椿は、花びらの影が立体感を生みまくりです。
個人的に右下のピントの合っている部分が好き。
撮影時は左上から中央あたりに合わせました。
8枚目は、オレンジ色の花。
春によく見かける花。ナガミヒナゲシという名前です。たぶん。
毒性があるようなので触らない方が良さそうです。
右側の茎と花の描写力がすごいよね。
9枚目は、季節外れの紅葉。
東京の新大久保でお散歩していたときの春の紅葉。
光が透過した赤がとにかく綺麗。
粒状性も細かいし、発色もこってりしているし、Kodak EKTAR 100と比べたくなる。
10枚目は、八重桜。
最後に開放1.9のぼけぼけ背景の八重桜。
もっと晴れていればよりコントラストが高くなっていたけど、これも良い雰囲気。
全体的に、晴れていても曇っていても発色はこってり濃いめで、粒状性も細かい。
箱の色からオレンジ色が強めに出るのかと思ったら、全くそうではなかった。
フィルムの実行感度も表記通りしっかりISO50な印象だし、開放で露光量が稼げれば手振れはそこまで気にしなくて済むかもしれない。
もし、フジカラー100がさらに品薄になったり、KodakのEKTAR100、ProImage100に手が出せなくなったら、Silberraで撮ればいいじゃない。なフィルム。
退屈しない人生を共に
Silberra Color 50を2台のカメラで試してみました。
予想以上に楽しめたので、他の感度やブローニーも試したいと思います。
おそらく今後の入荷は期待できないので、店頭に並んでいるものを少しずつ我が家の冷蔵庫に移していこう。
意外と売れ残っている感がありますね。
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