こんばんは、慧です。
買えるうちに買っておきたいロシアンフィルム。
今回はISO感度160のカラーネガで、お値段は前回のSilberra Color 50と同じ2000円くらい。
富士フイルム製品が最近値上がったこともあり、2000円前後がカラーネガの標準的な価格帯になってしまった。
ということはSilberraにも手を出す人が増えそうですね。
もしそうなれば、この記事も少しはお役に立てるはず。
Silberra Color 160とは?
Silberraは少し前に投稿した記事で紹介した、現存するロシアのフィルムメーカーです。
SilberraのカラーネガにはISO感度が50、100、160の3水準があり、今回はその中で最も高い160をチョイス。
lomographyのサイトを見てみると、なんとなく黄色が目立ちやすいフィルムなのかなと思います。
フィルムのパッケージは青を基調としているのですが、写りとは関係がなさそう。
また、作例を載せている外国の方のブログでは、晴天時はKodak Gold 200のような側面が垣間見れるともありました。
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作例:自然な色合いで高諧調
撮影にはRICOH 500 DeLuxeとRICOH JET(F2.8)を使用。
本記事では500 DeLuxeでの作例を紹介します。JETでの作例記事は最後に。
ISO感度160といえばKodak Portra 160があります。いつか作例を比較できるように、色んなシチュエーションで撮影してみました。
1枚目は、オステオスペルマム。
なんとも不思議な色合いの花。
調べてみると「オステオスペルマム」というフィルムのような名前であることが分かりました。(スペリアプレミアムに似てるというだけ)
紫色のグラデーションが綺麗に再現できているような気がします。
2枚目は、逆光下の葉っぱ。
逆光下の割には、影になっている葉や枝の部分の陰影が、しっかりと映し出されています。
諧調の広さを感じる一枚。
3枚目は、タイ料理屋。
蛍光灯の元ではやや青みがかるけれど、自然な発色だと思います。
2枚目と同様、光が透けて見える景色が好き。(タイの国旗)
4枚目は、工事現場。
Silberra Colorの箱のような色合いの工事現場。
背景の緑色も含め、どの色も安定した発色を見せてくれています。
5枚目は、トンネル。
この写真の好きなところは、暗いトンネルのディテールも写しつつ、トンネルの外も白飛びせずに写せている点。
ラティテュードが広いおかげ。
6枚目は、街灯と月。
日没後の暗い青い空がどう写るかを試した一枚。
街灯と月をおおよそ点対称の位置に置いてみました。
光の描写は滲むことなく大人しい印象です。
7枚目は、青い傘。
とあるミニシアターの建物から見下ろした風景。
ソールライターっぽい構図を狙ってみました。
8枚目は、ホオノキ。
「朴の木」と書いて「ホオノキ」と読むようです。
先のほうが太い葉っぱが特徴。
葉が大きいので、葉同士が重なり合ったところに光が透き通ることで、色んな明るさの緑色をゲットできます。
比較的逆光な場面でも明部と暗部に十分な諧調が見れました。
色合いは、どの色も発色がよく癖のない雰囲気。
失礼ながら、意外と安心して使えるフィルムなのだと思いました。
なお、フィルムの有効期限は1か月切れています。
退屈しない人生を共に
Silberra Color 160の作例を紹介してみました。
今話題のシネマ用フィルムよりも、近いうちに店頭から消えそうなフィルムを積極的に試しているところ。
色合いや写りは常用フィルムとして使う場合でも十分適当で、諧調も広い。
富士フイルム製品が値上がりした現代では、値段が対して変わらないSilberraフィルムに再び注目が集まるかも。
以下の記事は、同フィルムでテスト撮影した記事です。
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