こんばんは、慧です。
カメラ3台分のテスト撮影を1本のフィルムで済ませてしまおうという作戦だったのですが、期限切れフィルムの予想以上の劣化によって失敗に終わりました。
そのままの写真では見るに堪えないので、PC上で画質調整を行い本記事で供養したいと思います。
さらに、テスト撮影の結果からMinolta-ALの不調も発覚。
何もかもが上手くいかない撮影でした。
フィルム+現像代節約作戦
カメラ修理をした後は必ずテスト撮影という名のお写んぽを楽しみます。
このとき、カメラ一台にフィルム一本を使うとなると、現像代とデータ化も含めて費用がかなり高額になってしまいます。
そこでとてもシンプルではあるけれど、フィルム+現像代+データ化代を実質1/3に抑える節約法を試すことにしました。
カメラ3台をフィルム1本でテスト
その節約法とは、フィルム1本をカメラ3台で撮影するというもの。
例えば、数年前まで売られていた「39枚撮りの写るんです」などのフィルムを使うとします。
コマ被りを防ぎながら、1~12枚目をカメラA、14~25枚目をカメラB、27~38枚目をカメラCというように、カメラを交換して撮影いきます。
規定の枚数が撮れなくなるデメリットはあるけれど、1本分のフィルム代と現像代+データ化代で3台分のカメラをテストすることが可能になります。
そして、12枚という少ない枚数でテストしなければならないという、良い緊張感も得られる。
ISO感度の比較(論外な結果)
今回の節約撮影では、2019年に期限切れ(4年)の「写るんです」を使いました。
経験的に4年程度の期限切れであれば、画質の劣化は進んでいないと予想していましたが、圧倒的な勢いで劣化している個体でした。。。
カメラはOlympus TRIP 35を2台、Minolta-ALを1台。
まず、TRIP 35で撮影時のISOを変えて、適切なISO感度を探ります。
と言っても、結果が分かるのは全てのコマの撮影後なので、今回の撮影にはその結果を反映できない。(カラー自家現像ができる人は反映できそうですが)
さて、今回のISO感度調査の結果は以下の通り。。
ISO400(左側)がフィルムの感度通りの撮影条件。ISO320ですら全く話になりません。
ISO250でやや明るさが増していますが、フィルムの劣化が進んでいて色かぶりが激しい。
ISO250の写真に対してPCで画質を補正したものが右側の写真。
なんとか見るに耐えるものになりました。
なお、撮影時のISOはTRIP 35の場合、ISO(ASA)設定リングを回して調節します。
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作例:安物買いの銭失い
上記で説明したISO感度の結果を見る前でしたが、撮影時のISO感度は念のため250で固定としました。
加えて、画質の補正を行い本記事で供養したいと思います。
TRIP 35(1号機)
まずはレンズ交換したTRIP 35。
オーバーホール済み。
1枚目は、夜のバー。
発行している看板、ネオンのみが写っている状態。
2枚目は、電柱。
昭和初期みたいなカラー写真になりました。
3枚目は、猫。
ほぼモノクロ写真になりかけています。
TRIP 35(2号機)
次はシャッター羽と絞り羽を交換したTRIP 35。
もちろんついでにオーバーホールしています。
4枚目は、彼岸花。
彼岸花がくっきり赤く写ったおかげで、多少はマシな写真に。
5枚目は、お花屋さん
すべてドライフラワーのようになりました。
6枚目は、古い団地の台所。
最近気に入っている撮影スポット。
昔の実家の台所。
Minolta-AL
ここから先はMinoltaのマニュアル機での撮影。
シャッター粘りなどを修理した機体。
7枚目は、ジニア(百日草)。
花の明るさが際立ったおかげで、立体感のある写真に。
8枚目は、公園と猫じゃらし。
風で揺れる猫じゃらしを撮るため、このカメラの特徴でもある1/1000秒のシャッターで。
たぶんちゃんと動作しているのだろうけど、画質劣化が酷い。
9枚目は、フェンスと猫じゃらし。
同じく1/1000秒で撮影した猫じゃらし。
なんとなく画質劣化がそこまで酷くない一枚。
10枚目は、透き通った葉っぱ。
不思議なことにほとんど劣化していないコマが一枚だけありました。(無補正)
コマ番号でいうと28枚目の写真。なぜ無事だったのだろう。
Minolta-AL再起不能
Minolta-ALのテスト撮影の結果、何枚か何も写っていない写真がありました。
今回のフィルムの画質劣化によるものだと一瞬思いましたが、カメラのシャッターをチェックしたところカメラ側に問題が。
4回に1回くらい、シャッターが開かないのです。
シャッター羽を観察すると、先端が欠けており、動きも段々おかしくなっていきました。
完全に壊れる前に測定したシャッタースピードは以下の通り。
1/30秒と1/15秒で逆転したような異常値になりました。
これにて修理は諦めることにし、綺麗なレンズは取っておき、次に安くジャンク品を入手したときの予備としておきます。
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退屈しない人生を共に
節約をするための撮影でしたが、「安物買いの銭失い」な結果になってしまいました。
期限切れフィルムにはこういうリスクはつきものですね。
おまけにMinolta-ALの修理も失敗。
かなりの時間のロスになってしまったけど、こうして記事にして供養することで、ブログに貢献していただこう。
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