こんばんは、慧です。
相変わらず古いレンズ付きフィルムを手に入れては、フィルムを抜き取るというギャンブルにハマっています。
フラッシュ用電池の腐食がフィルムを破壊しているリスクはありますが、そもそも期限切れで画質が劣化しているリスクも。
だからこそ、予想以上に自然な色味で写った時の喜びは、期限内フィルムでは味わえない。

トップバリュの謎フィルム
「トップバリュ」は大手スーパー「イオン」のプライベートブランド。
以前はレンズ付きフィルムも販売していました。
商品名は「使いきりカメラ」で、なんとなくコダックのファンセーバーの形が似ています。

今回ゲットしたのは、2009年に期限が切れている約15年もの。
電池はもちろん腐食していたので、開封時は白い粉が舞い上がった。

幸い、フィルムが格納されているエリアには見た目上、被害は少なそう。
パトローネの軸がギザギザしている点は、ファンセーバーと同じ。
撮影後のネガには「KODAK」の文字は無いけれど、コダックのOEMかもしれない。
なんとなく「400-2」にコダックっぽさを感じます。

このネガ(自家スキャン)の画質から見て分かるように、そこそこの発色をしています。
15年期限切れであるため、ISO感度を+2段(100)にして撮ったおかげ。
なお、ISO感度をそのまま400で撮ると鮮やかさが失われ、ISO感度を200や100にして光量を上げると色味がはっきりしてきます。

経験的に15年程度の期限切れフィルム(カラーネガ)は、+2段明るく撮ればほとんどの場合、色味のバランスは許容できます。
ただし、粒状性は悪くざらついた印象に。良く言えばフィルムっぽさがあるとか、レトロ感アップとか。
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作例:温かみのある写り
今回の撮影はカール・ツァイスのバイレッテで。
ISO感度は一律100で明るめに露出を決めています。


旧実家にある父親の集めた古時計。
古いものを集める癖は見事に私に遺伝しました。

目測にしてはピントが良い感じ。



赤青黄色の公園の遊具は撮りがいがありますね。色味のチェックができます。



一番のお気に入り写真は、神社の鐘。
鐘に接近する撞木(しゅもく:鐘を打つ棒)の存在が、より一層に鐘を大きく見せている気がします。
なんとなく別世界の文明を見ているような気分になりますね。
退屈しない人生を共に
今回の期限切れフィルムの抜き取りギャンブルは、勝ちでした。
単3電池の腐食っぷりはすさまじく、開封時は負けを覚悟しましたが、フィルム室は非常に綺麗な状態を維持していました。
実際の写りも1,2段の感度補正でそこそこのコントラスト、色味を見せてくれてホッとしています。
写ってくれてありがとう!
ちなみに、電池の液漏れがフィルムに大ダメージを与えた時の様子は、以下の記事で紹介しています。
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