こんばんは、慧です。
廃れゆくフィルム市場に昨年(2024年)、新作フィルムが登場しました。
それがドイツ製のカラーネガ、AGFA PHOTO COLOR 400です。
AGFAは2010年代後半に最後のカラーネガを生産終了しているので、約5年ぶりのカラーネガ復活となります。
ブログ記事化が遅れましたが、去年撮った作例を本記事で紹介します。

AGFA PHOTO COLOR 400
AGFAのカラーネガと言えば、ISO感度100、200、400、800とバリエーション豊かなVISTAシリーズがありました。
とは言っても、私がフィルムを始めた2021年には既に生産終了していたり、実は富士フイルムのOEMなのではと噂されていたりと、AGFAの名を聞いても懐かしさも風情もないのですが。
しかし、この時代に新しいフィルムが登場するのは、非常に喜ばしいこと。
24枚撮りで1600円ちょっとと、最新フィルムにしては手が出るお値段。
早速購入して撮影してみることにしました。

カメラはこういう大事な時に活躍してくれるVITOMATIC Ⅱaを使います。
くっきり写る良いカメラ。
パトローネとフィルムの乳剤面を観察すると、あまり見慣れない色味。

富士フイルムのエクストラとも、コダックのUltra MAX 400とも違います。
これは撮影してみないと何も分かりません。
作例紹介の前に、撮影後のネガをお見せします。
たまたま似た色合いのネガがあったので、比較してみます。

上が今回のAGFA、下が2年前に撮影したORWOのNC400です。
ほんのわずかにベースの色が違う(AGFAが少し薄い)のが分かると思います。
その程度の差しかないせいか、写真としての写り、色合いは非常に似ています。
ORWOの作例は以下の記事にあるので、本記事のAGFAの作例と見比べてみてください。
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作例:特徴的な青と緑
それではAGFA PHOTO COLOR 400の作例を紹介します。
全体的に落ち着いた色味と、品のある青と緑が特徴的です。

屋内や曇り空での撮影では、なんとなく赤成分が弱くなるような気がします。


日当たりのような明るい場面では、こってりとした赤が出てきます。



海の青さに驚き。とても綺麗。



地面にある苔や、背景の葉っぱなど、自然の緑を忠実に写してくれます。

下の写真が今回の一番のお気に入り。

手前の明るい緑と、奥の濃い緑のコントラストが最高です。
花の部分も赤色成分が大人しくも煌びやかに見えます。
退屈しない人生を共に
AGFAの最新カラーネガフィルムの作例を紹介しました。
個人的には落ち着いた色彩が好みで、何度か使いたくなるフィルムです。
ORWOのNC400と似た色味をしており、それよりも割安で手に入る本フィルムは、今後の貴重な選択肢の一つとなりそうです。
また、ORWOにはNC500というフィルムもあり、NC400と近い写りをするようです。
これらORWOのフィルムとAGFAの新作フィルムには、何かしら近い関係がありそうですね。ORWOとAGFAも近しい存在ですし。
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