【写真作例付き】シャープで黒潰れしにくいKENTMERE PAN 400

【写真作例付き】シャープで黒潰れしにくいKENTMERE PAN 400

こんばんは、慧です。

今回紹介するのは、写真発祥の地イギリスのメーカー「Kentmere(ケントメア)」の白黒フィルムです。

手振れを気にせずスナップ写真を撮るのにぴったりな、ISO感度400をチョイス。

結果はこれまで使ってきた他の白黒フィルムとは少し毛色が違う雰囲気でした。

もしかするとフィルムの特性を出し切れていないかもしれない。

F値:4.0
露光時間:1/125秒

KENTMERE PAN 400とは?

これは「ケントメア」と読み、イギリス・イングランドの写真フィルムを製造しているメーカーの名前が付いています。

しかしそのケントメア・フォトグラフィック社は2007年に同国イルフォード社に買収され、「ケントメア」という名前はブランド名として残るのみ。

 

ケントメアブランドのフィルムは、ISO感度100と400の白黒フィルムの2種類のみで、今回は400での作例を紹介します。

使ったカメラはいつもどおりMamiya35 Rubyです。

ファインダー部分のネジが1本、いつの間にか無くなっていました。。

ちなみにこのフィルム1本の価格は900円前後(2022年現在)です。

他にも一部の輸入白黒フィルムは価格が1000円を下回るので、フィルム価格高騰のご時世の中、白黒フィルムはとてもお財布に優しい。

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作例:神戸と秋葉原にて

今回の作例は、長崎彼女との神戸旅行と、仕事帰りの秋葉原での寄り道写真がメインです。

残念ながら、フィルムの状態か撮影条件がおかしくてパッとしない写真になってしまいました。

 

1枚目は、神戸の鉄板焼き店。

F値:2.0
露光時間:1/125秒

彼女と偶然見つけた神戸駅付近の地下街のお店。神戸のソウルフード「ぼっかけ焼きそば」を食べました。

黒がやや明るく、コントラストの低い一枚。

 

2枚目は、神戸の海。

F値:5.6
露光時間:1/500秒

快晴なのになんとなくどんよりした写真に。

やはりコントラストが足りない気がする。奥のクレーンははっきり写っている。

そして空の部分にうっすら線が見えるけど、フィルムに傷が付いていたのかもしれない。

 

3枚目は、逆光下での海。

F値:8.0
露光時間:1/500秒

ようやくコントラストが増してきたが、黒がやや明るい。

良く言えば、暗部が潰れておらず逆光に強い。

シャープに写るフィルムなのか、海のきらきらは良い感じ。

 

4枚目は、夜のネオン。

F値:2.0
露光時間:1/15秒

やはり黒が潰れないので何が写っているかが分かりやすい。

 

5枚目は、ピザ屋の厨房。

F値:2.8
露光時間:1/15秒

今回のフィルムではコントラストが高い方。

割と粒状性は良いので、厨房の様子がくっきり分かる。

 

6枚目は、神田川と総武線。

F値:8.0
露光時間:1/250秒

逆光下でも黒潰れせず、満遍なく描写してくれる。

このフィルム、逆光が向いているのかも。

 

7枚目は、秋葉原での逆光。

F値:16
露光時間:1/250秒

手前の影部分も潰れずにちゃんと写っている。

今回撮った写真の中では一番コントラストが高い。

 

8枚目は、神戸のガラス雑貨屋。

F値:4.0
露光時間:1/125秒

今回の一番のお気に入り。

写真としても好きだし、展示されてるガラス製品もよく見てみたい。

この時は残念ながら定休日でした。

写真は、白飛びも黒潰れもせず、諧調が広い。

 

全体として、暗部が明るめに写っているため軟調な写真になりました。

ネット上に転がっている作例と比較しても、今回の作例はややコントラストが低く、このフィルムの実力が出せていないような気がします。(撮影・現像・画像加工の条件によるけれど)

偶然かとは思うけど、フィルム上の傷と思われる写りも何枚かあったので、品質的にハズレなフィルムだったのかもしれない。

退屈しない人生を共に

今回はやや未練の残る撮影結果になったので、来年あたりにもう一度作例作りをしたいと思います。

粒状性は悪くなくシャープに写るので、コントラストがもう少し高くなればかっこいい写真が撮れそうな気がします。

ISO感度200として露光量上げて撮影するのも良さそうです。

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