こんばんは、慧です。
11本目のカラーネガ現像(C-41)です。
VISION3 200Tだと思って撮影しましたが、実際は50Dだったので感度がやや不足してしまいました。
それでも色味は破綻しておらず、現実に忠実な色合いを見せてくれました。
Hybe Insightの謎フィルム
当記事のタイトルにもあるように、今回のフィルムはKodakのシネマフィルム「VISION3 50D」です。
入手先はフリマアプリ。
韓国アイドル?のイベントでグッズとして売られていた使い捨てカメラから抜き取りました。
以前にも同じ使い捨てカメラのフィルムについて記事にしています。
前回は「VISION3 200T」だったのですが、今回はなぜか「50D(EASTMAN 5203)」が装填されていました。
使い捨てカメラで撮るには少し感度が低いような気もしますね。
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現像データ
今後の自家現像生活のためにも、現像に関わる条件はなるべく記録していこうと思います。
以下のフローはカラーネガフィルムのC-41現像工程となります。
初回は「0.準備」で薬剤の作成がありますが、次回以降は使い回すので一度作ってしまえばしばらくは省略可能です。
使った現像タンクはパターソンのもの。ブローニーは1本まで、135フィルムは同時に2本まで処理可能。
また、「3.漂白」という工程がモノクロ現像と比べ、追加で必要になります。
そして、各工程での具体的な条件は下表の通りです。
工程 | 薬剤 | 処理時間 | 撹拌条件 |
0. 準備 | 温水(前浴) | 1:00 (40.0℃) | 温水の色が透明になるまで撹拌と排液を繰り返す (液温は目安) |
1. 現像 | MARIX C-41 現像液 (10本目及び11本目) | 4:55 (38.2℃) | 最初の1minは連続撹拌 その後、5sec撹拌+55sec放置の繰り返し |
2. 停止 | クエン酸水溶液 | 1:00 (38.0℃) | 連続撹拌 |
3. 漂白 | MARIX C-41漂白液 | 10:00 (39.9℃) | 最初の1minは連続撹拌 その後、30sec撹拌+30sec放置の繰り返し |
4. 定着 | MARIX C-41定着液 | 5:00 (38.7℃) | 最初の1minは連続撹拌 その後、30sec撹拌+30sec放置の繰り返し |
5. 水洗 | (1)水道水 (2)富士QW (3)水道水 (4)ドライウエル | (1)1min (2)1min (3)5min (4)30sec | (1)連続撹拌 (2)連続撹拌 (3)連続撹拌 (4)連続撹拌 |
6. 乾燥 | – | 6h | 放置 |
現像時間については、MARIX C-41 現像液の説明書によれば、1本目は3分30秒で、それ以降は本数が1増えるごとに3%の現像時間延長が必要とあります。(現像液の液温は38℃とする)
従って、下のグラフのように現像時間は長くなっていきます。
しかし、現像液の劣化も進んでいくため、12本分までが推奨使用回数とのことです。
作例:忠実な色合い
撮影に使ったカメラはオリンパス PEN EES-2です。
今年発売のPENTAX 17とできることが近いハーフカメラ。
1枚目は、綿っぽい植物。
少し雲の多い環境。
一瞬光が当たったときに撮ったので、綿毛が輝きました。
2枚目は、高円寺の商店街。
現実に近い色合い。
少し暖色系が強いかも。
3枚目は、緑のもみじ。
色々な緑が写せました。
ISO感度200(-2段)で撮ってしまったので、ちょっと暗部が荒れているような。
4枚目は、紫陽花。
赤と青の店舗用テント。その間の紫陽花。
感度が適正だったらもっと鮮やかだったのかな。
5枚目は、高円寺の住宅地。
逆光環境でもしっかり写せるのはEES-2の力。
左の古い建物が良い感じ。
6枚目は、高円寺のアーケード街。
シネマフィルム特有のハレーションが生じています。
あって良いことは無いと思っていたけれど、フィルムで撮った証拠になりますね。
7枚目は、紫陽花。
撮ったのは6月。
かなり現実に近い色味。
8枚目は、赤い螺旋階段。
高円寺にありました。
暗部もしっかり。諧調性が良いね。
9枚目は、森林公園。
昔はよくバイクで散歩に行ってた森。
緑を撮るならここ、と決めているお気に入りスポット。
以前、フジのリバーサルタングステン「T64」でも撮りました。
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退屈しない人生を共に
11本目のカラー自家現像でした。
Hybe Insightの使い捨てカメラのフィルムですが、ISO感度200だけではなかったようです。
パトローネには「200」と書いてあったので見分けはつきません。
次からはISO感度100で使うことにします。
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