こんばんは、慧です。
13本目のカラーネガ現像(C-41)です。
生産終了したPRO160NSで、11年期限が切れています。
やっぱりブローニーは撮るときも写真を見るときも、特別な栄養を与えてくれる気がします。
20数本を冷凍保存しているので、20年かけて毎年1本使っていこうと思います。
最後の国産中判カラーネガ
PRO160NSは富士フイルムが生産していた中判カラーネガフィルム。
生産終了したのは2021年。
フィルムのディスコン情報はもはや珍しいものではないのですが、PRO160NSは国産で最後のカラーネガだったという点が実に悲しい。
このフィルムについては以下の記事でも作例を添えて紹介しています。
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現像データ
今後の自家現像生活のためにも、現像に関わる条件はなるべく記録していこうと思います。
以下のフローはカラーネガフィルムのC-41現像工程となります。
初回は「0.準備」で薬剤の作成がありますが、次回以降は使い回すので一度作ってしまえばしばらくは省略可能です。
使った現像タンクはパターソンのもの。ブローニーは1本まで、135フィルムは同時に2本まで処理可能。
また、「3.漂白」という工程がモノクロ現像と比べ、追加で必要になります。
そして、各工程での具体的な条件は下表の通りです。
工程 | 薬剤 | 処理時間 | 撹拌条件 |
0. 準備 | 温水(前浴) | 1:00 (40.0℃) | 温水の色が透明になるまで撹拌と排液を繰り返す (液温は目安) |
1. 現像 | MARIX C-41 現像液 (13本目) | 5:30 (37.2℃) | 最初の1minは連続撹拌 その後、5sec撹拌+55sec放置の繰り返し |
2. 停止 | クエン酸水溶液 | 1:00 (37.0℃) | 連続撹拌 |
3. 漂白 | MARIX C-41漂白液 | 10:00 (39.4℃) | 最初の1minは連続撹拌 その後、30sec撹拌+30sec放置の繰り返し |
4. 定着 | MARIX C-41定着液 | 5:00 (39.1℃) | 最初の1minは連続撹拌 その後、30sec撹拌+30sec放置の繰り返し |
5. 水洗 | (1)水道水 (2)富士QW (3)水道水 (4)ドライウエル | (1)1min (2)1min (3)5min (4)30sec | (1)連続撹拌 (2)連続撹拌 (3)連続撹拌 (4)連続撹拌 |
6. 乾燥 | – | 6h | 放置 |
現像時間については、MARIX C-41 現像液の説明書によれば、1本目は3分30秒で、それ以降は本数が1増えるごとに3%の現像時間延長が必要とあります。(現像液の液温は38℃とする)
従って、下のグラフのように現像時間は長くなっていきます。
しかし、現像液の劣化も進んでいくため、12本分までが推奨使用回数とのことです。
作例:意外にも高彩度
撮影に使ったカメラは二眼レフのFLEXARET Ⅵです。
撮影はISO感度100で。
少しプラス補正しています。
1枚目は、部屋の片隅。
肉眼で見た色、明暗が忠実に再現されている気がします。
2枚目は、小田原駅。
期限切れの割に彩度は高め。
3枚目は、錆びた遊具。
錆びれた公園。
私が昔住んでいた地区と似た雰囲気。
4枚目は、紫陽花。
3枚目と同じ地区の紫陽花。
なんとなく優しい写りです。
5枚目は、夏季の夕暮れ。
あまり赤くならない日没。
湿度高めの初夏の雰囲気。
6枚目は、工事現場。
鉄骨1本1本がしっかり描写されていますね。
さすが中判。
7枚目は、ホタルブクロ。
1/50秒あたりが手振れを抑えられる限界でしょうか。
この写真の場合、地面にカメラを置いて撮るのもアリかもしれない。
8枚目は、紫陽花。
1/25秒は手振れを抑えきれませんでした。
あと風も少し吹いていたかも。
低感度撮影で狙うものではなかったかな。
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退屈しない人生を共に
13本目のカラー自家現像でした。
実際はブログに残していないフィルムも含めると、16本目の現像です。
現像液の限界を超えてしまっているけど、現像時間を延長して何とか使っています。
さて、そろそろこういう形式のフィルム記事をやめて、もうちょっと日記的な記事にしていこうかと考えているところ。
記事構成が単調だし、撮影から半年後に記事にしているのも、自分で書いていて飽きてしまっている理由。
色んなジャンルの雑誌でも読んで、表現の仕方を模索してみよっと。
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