【写真作例付き】期限切れ中判カラーネガ「PRO160NS」を3台の二眼レフカメラで

【写真作例付き】期限切れ中判カラーネガ「PRO160NS」を3台の二眼レフカメラで

こんばんは、慧です。

富士フイルム最後の中判カラーネガフィルムで、2021年に生産終了した「PRO160NS」。

今回はその期限切れ品の作例を紹介したいと思います。

普段35mmフィルムで撮る人にとっては馴染みのないフィルムですけど、もし見かけたらゲットしておくことをおすすめします。

私が適正な価格で買い取りに伺いますので!

カメラ:Mamiyaflex B

PRO160NSとは?

ちょうど私がフィルムカメラを始めてから3か月後の2021年10月に、PRO160NSの販売終了のアナウンスを聞くことになってしまいました。

当時は「他のフィルムはまだあるんだよね?大丈夫だよね?」とそこまで心配していなかったのですが、PRO160NSが富士フイルム最後の中判カラーネガだと気付いて焦ったのを覚えています。

さらに、販売終了直後はまだカメラ屋さんに在庫品が並んでいて、しばらく買うのには困らないだろうと思っていたところ、翌月には品切れ。

と同時に、フリマアプリに定価の50%ONの値段で売られていることに絶望(失望)します。

この時初めてフィルムが転売の対象商品になることを学びました。(有効期限があるものを転売目的で仕入れる勇気がすごい、だが不快だ)

 

さて、PRO160NSのフィルムとしての特徴はというと、Amazonの国内外のレビューをざっと見たところ以下のようなコメントがありました。

  • コスパ最高
  • 粒状性が細かく、シャープな写り
  • 良好な色再現
  • 風景撮影に向いているラティテュードの広さ
  • 肌の描写が滑らか

このように海外のユーザーからも非常に愛されていて、惜しまれつつ生産終了していったことが分かります。

 

そんなPRO160NSですが、2022年10月現在でも極稀に良心的な価格で売られていることがあります。

最終ロット品であれば有効期限は2023年の11月あたりなので、見つけ次第買っておこうと思います。

もちろん多少の期限切れ品でも安ければ即ゲット。

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作例:予想以上の発色

PRO160NSの作例作りでは二眼レフカメラを3台使いました。

そしてフィルムは17年の期限切れ品と、1年の期限切れ品を2本ずつ、計4本分

写真のサイズは6cm×6cmで、フィルム1本につき12枚撮れます。

スマホとかデジカメに慣れていると少なく感じるけど、一枚一枚丁寧に撮影してみると丁度良い枚数。とは言えずにやっぱり少ない。20枚は欲しいですね。

3台の二眼レフで撮影

まずは二眼レフカメラを紹介します。

どれもジャンク品を2000円台で仕入れて、手探りで復活させたものです。

以下の写真は、「Mamiyaflex Automat B」(左)と「Flexaret Ⅵ」(右)です。

正面のネジが露出しているのは、自分でメンテしやすいように。

本来は革で覆われているので、分解の度に革をはがす手間がかかるのです。

 

そして3台目は「Yashicaflex New B」で、二眼の中央にダイヤルが付いているタイプの可愛いカメラ。

ピンクの大理石調シートを貼ったから、余計に可愛くなってしまった。

17年期限切れでも写る場合がある

1枚目は、晴れの日の電柱とカーブミラー。

カメラ:FlexaretⅥ

フィルムの有効期限が2004年で、撮影は2021年。17年の期限切れで、色合いもそれなりに劣化しています。

ISO感度160のままで撮影したので、光の量が不足気味でした。

 

2枚目は、鉄橋。

カメラ:FlexaretⅥ

1枚目と同じフィルム。

色褪せているけど、期限内で撮っていればくっきり鮮やかに写っていたんだろうな、と思わせる一枚。

 

3枚目は、マンションの階段。

カメラ:Mamiyaflex B

同じく17年期限切れですが、1,2枚目とは異なるフィルムです。

保存状態が良かったのか、色合いはおかしくなさそうです。

 

4枚目は、夜の自動販売機。

カメラ:Mamiyaflex B

夜間でカラフルなものを取るなら自販機が一番。

3枚目と同じフィルムで、ちゃんとした色合いで写りました。

 

17年も期限が切れていると、保存状態の差が画質の差に直結しそうです。

元々まともに写ることを期待しないで撮りますが、カメラの修理直後のテスト撮影には、まだまだ使えるので安く手に入れていきたいですね。

1年期限切れでも発色が豊か

次は2021年に期限切れしたフィルムを2022年に撮影した作例。

内心、期限内並みの画質を期待して撮り歩きました。

 

1枚目は、長崎の眼鏡橋から。

カメラ:Yashicaflex New B

橋本体と川に反射した橋がメガネのような風景になるので「眼鏡橋」と呼ばれますが、その橋の上から撮ったので写真には写っていません。

でも色合いが落ち着いていて綺麗ですね。とても自然。

 

2枚目は、長崎の海。

カメラ:Yashicaflex New B

海だけを写しました。

動きのある水面をこうやって静止させて見てみると面白いですね。

 

3枚目は、長崎の公園にいた猫。

カメラ:Yashicaflex New B

長崎は猫が多いです。しかもあまり逃げない。

おかげでしっかりピントを合わせられる。

 

4枚目は、秋葉原の電気屋通り。

カメラ:Mamiyaflex B

この写真からカメラとフィルムが変わりますが、期限は同じ。

極彩色のLED光がよく撮れています。

 

5枚目は、日没後の北の空。

カメラ:Mamiyaflex B

日没前後の空の色がたまらなく好きです。

雲の高さによってがらっと景色が変わるので、会社にいた時もこの時間は外に出て空をチェックしていました。

そしてかなり発色よく写りました。少しVeliva感がありますね。

※Velvia:富士フイルムのリバーサルフィルムの銘柄

 

6枚目は、紫陽花。

カメラ:Mamiyaflex B

6月頃に撮ったものです。

眩しすぎず色鮮やかに写りました。コントラストも高め。

 

1年の期限切れフィルムでは、おそらく期限内と同等の写りを見られたのではと思います。

勝手なイメージで、最も安い中判カラーネガということでもう少し彩度が低いのかと思っていました。

一方、人物も何枚か撮ったところ、落ち着いた彩度になりました。

退屈しない人生を共に

二眼レフカメラで撮った期限切れPRO160NSの作例を紹介しました。

さずがに古いものは色合いが破綻しかけているけど、1年ぐらいの期限切れであれば趣味で遊ぶには十分な画質でした。

 

コツコツと集めたPRO160NSの在庫は、倍の枚数が撮れる220型も入れて15本。

将来家族写真を撮るために、しばらく冷凍庫で眠っていてもらいます。

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