こんばんは、慧です。
手持ちでは高級カメラに属するVoigtlander VitomaticⅡa。
そのメンテを行いテスト撮影したときに使ったフィルムが、DNPのCenturia400。旧コニカの名残があるカラーネガです。
フォーカスの調整がうまくいっているかを見たかっただけなのですが、意外にも色合いや粒状性が良好だったので作例記事を仕立てました。
13年の期限切れフィルム、侮れない。
フィルム抜き取りは非推奨
旧コニカのフィルムブランド「Centuria」を引き継いだのがDNP(大日本印刷)で、今でも証明写真機でその名前を目撃することがあります。
もちろん「Centuria」自体は既に過去のものとなってしまい、新しくても10年以上の期限切れフィルムがたまに中古市場に現れるのみ。
私がよく手を出していたのはCenturiaの入った使い捨てカメラ(レンズ付きフィルム)で、そこからフィルムを抜き取って撮影したいカメラに装填します。
実はこの方法は非常にリスク(の発生頻度)が高く、全くおすすめできません。
理由は「フラッシュ用の内臓乾電池が液漏れし、フィルムを汚染していることがあるから」です。
上の写真は、今まで私が経験した中で最も汚染のひどかった使い捨てカメラ。
電池の液漏れを思いっきり浴びた39枚撮りのフィルムがとにかく勿体ない。
フリマアプリで600円くらいでゲットしたのですが、見事に安物買いの銭失いとなってしまった。
ちなみにCenturiaを目当てに分解した使い捨てカメラで、電池の液漏れによってフィルムが汚染されていた個数は10個中1個か2個くらいでした。
液漏れ自体は半数をやや超える程度で、ほとんどギャンブルのようなお買い物となってしまいます。(フィルムが無事に回収できたときはエキサイトできるけれど)
従って、上記のようなリスクを回避するためには、はじめからフィルムケースに入った安全なフィルムを買うべきでしょう。
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作例:+2段で安心の色合いに
今回の撮影では、2010年に期限の切れたフィルムを使いました。13年の期限切れです。
ISO感度は400から100まで下げて、+2段の明るさで撮りました。
1枚目は、梅の木。
雨が降ったり止んだりしているときに撮った梅の実。
葉の緑色がすごく忠実で、つや感が伝わってきます。
そして自転車置き場のトタンの壁が面白い背景模様になりました。
2枚目は、透き通った葉。
毎回撮りがちな葉っぱの透け感。
空はわずかに粒状感が目立つけど、13年の期限切れの割には十分な画質。
3枚目は、満島ひかり。
右から射す光がかっこよくて撮りました。
暗部がやや青みがかっているのは、Centuriaの特性かもしれない。毎回そんな雰囲気を出してくれるので。
4枚目は、紫陽花。
これから満開を迎える紫陽花。
左下から右下にかけての虹色が綺麗。これもゴーストと呼ぶのかな?
5枚目は、3匹の犬。
犬の形を模した草のオブジェ。
もしかしたら枯れて色が変わるかもしれないので、また撮りに行かないと。
6枚目は、日没後の空。
日没後の綺麗な空と、枝葉のシルエットが上手に撮れました。
やっぱりこの時間帯の空は癖になりますね。
7枚目は、電車。
フォーカスを間違えたのだけど、うまい具合に椅子がぼやけて雰囲気が出てきました。
ここまで発色が良いと、また使い捨てカメラに手を出したくなってしまう。
8枚目は、ホタルブクロ。
ウツドン(ポケモン)のような花。本当はホタルブクロという名前。
小学生時代の友人が住んでいた家の近くで撮った一枚です。
大学と学部が同じだったことを、卒業後に知ったのがやや悔しい。小3以来会っていない。
今回の撮影の目的はVitomaticⅡaのフォーカスチェックでした。
なるべく絞りを開放にして、色んな距離設定で撮影をして、距離計としっかり連動しているかを確かめました。
記事では紹介しきれないけれど、最近接から無限遠まで概ねピントが合っていてそうで安心です。
退屈しない人生を共に
Centuria 400の在庫は残り2本。
+2段も明るくして撮れば、趣味として楽しむレベルなら問題ないことが分かりました。
また別のカメラのメンテ後に使うとしましょう。
なお、同じ13年期限切れ品を+1段の明るさで撮った作例は、以下の記事で紹介しています。
意外と良く写っています。
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