こんばんは、慧です。
2回目のカラーネガ現像(C-41)です。今回は35mmフィルムを。
相変わらず期限切れフィルムなのだけど、だからこそ自家現像のしがいがありますね。
以前期限切れフィルムをカメラ屋で現像したときに、画質がぼろぼろでメンタルもお財布もぼろぼろになったのです。
自家現像ならそういうショックは和らぎますからね。
現像データ
今後の自家現像生活のためにも、現像に関わる条件はなるべく記録していこうと思います。
まず、使ったカメラはKonica Ⅱです。
過去の修理記事はこちら。
そしてフィルムはKONICA Centuria 200の13年期限切れ品。廃盤品。
撮影時の露出設定は、明るめのISO感度100または50にしています。
以下のフローはカラーネガフィルムのC-41現像工程となります。
初回は「0.準備」で薬剤の作成がありますが、次回以降は使い回すので一度作ってしまえばしばらくは省略可能です。
使った現像タンクはパターソンのもの。ブローニーは1本まで、135フィルムは同時に2本まで処理可能。
また、「3.漂白」という工程がモノクロ現像と比べ、追加で必要になります。
そして、各工程での具体的な条件は下表の通りです。
工程 | 薬剤 | 処理時間 | 撹拌条件 |
0. 準備 | 温水(前浴) | 1:00 (40.0℃) | 温水の色が透明になるまで撹拌と排液を繰り返す (液温は目安) |
1. 現像 | MARIX C-41 現像液 (2本目及び3本目) | 3:45 (38.5℃) | 最初の1minは連続撹拌 その後、5sec撹拌+55sec放置の繰り返し |
2. 停止 | クエン酸水溶液 | 1:00 (30.2℃) | 連続撹拌 |
3. 漂白 | MARIX C-41漂白液 | 9:30 (39.8℃) | 最初の1minは連続撹拌 その後、30sec撹拌+30sec放置の繰り返し |
4. 定着 | MARIX C-41定着液 | 5:00 (37.8℃) | 最初の1minは連続撹拌 その後、30sec撹拌+30sec放置の繰り返し |
5. 水洗 | (1)水道水 (2)富士QW (3)水道水 (4)ドライウエル | (1)1min (2)1min (3)5min (4)30sec | (1)連続撹拌 (2)連続撹拌 (3)連続撹拌 (4)連続撹拌 |
6. 乾燥 | – | 6h | 放置 |
現像時間については、MARIX C-41 現像液の説明書によれば、1本目は3分30秒で、それ以降は本数が1増えるごとに3%の現像時間延長が必要とあります。(現像液の液温は38℃とする)
従って、下のグラフのように現像時間は長くなっていきます。
しかし、現像液の劣化も進んでいくため、12本分までが推奨使用回数とのことです。
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作例:青みのある空気感
それでは、自家現像した結果を紹介します。
24枚撮りで枚数に余裕があまり無いけれど、感度補正による画質差も見てみました。
思いのほか劣化が進んでおらず、満足な撮影となりました。
感度補正による画質の違い
Centuria 200は文字通りISO感度200。
元々の感度と、そこから1段、2段明るくした3水準で画質を比較します。
ISO200と100では、空の青の濃淡くらいでしょうか。ISO200のほうが青みが強いですね。
ISO50だと青みはほとんど消えてしまい、暖色系優位になっています。
ISO感度100または50で撮った結果
以下の作例はISO感度100と50をランダムで配置しています。
全体的に青みがかった涼しい印象の写真ができあがりました。
1枚目は、川と空。
ほぼ0枚目のショットで偶然光線漏れを浴びませんでした。
粒状感もまあまあだと思います。
2枚目は、クリーム色の薔薇。
暗部は青みが強く、薔薇の黄色を引き立てています。
3枚目は、工事車両。
工事現場は車両やコーンなど、被写体がカラフルです。
撮りがいがあります。
4枚目は、自転車の後輪。
KonicaⅡでの最短距離での撮影。
自転車のフレームの青と、錆の赤が対照的に綺麗。
5枚目は、旧実家の台所。
いつもの旧実家の台所。
赤もしっかり写ります。
6枚目は、団地のベランダ。
洗濯物が少ないのでそこまでカラフルになりませんでした。
やっぱり団地のカオス感が好き。
7枚目は、移動販売の八百屋。
ISO感度50の夜間撮影は難しいけど、粒子感は抑えられますね。
8枚目は、黄色の葉っぱと青空。
今回の一番のお気に入り。
黄色、緑、青で構成されているので、落ち着いた雰囲気がします。
KonicaⅡのレンズにやや小傷が多いので、光が少し柔らかい印象。
退屈しない人生を共に
2回目のカラーネガフィルムの自家現像でした。
Centuria200を初めて使ったのですが、もう期限切れ品しか手に入らないのが残念なくらい、気に入ってしまいました。
青みがかった空気感が最高です。
過去にCenturia400とか800を試した時も、やっぱり少し青みがかるんですよね。
コニカフィルムの特徴なのか、期限切れ故になのかは確かめにくい。
以下の投稿はブログに乗せていないCenturia 800の作例。
【#お蔵入りフィルム写真2022】
— 慧の茶の間🖍お絵描き📷フィルムカメラ (@localtrain_labo) December 28, 2022
✅Mamiya 35 Ruby
× Centuriaズームスーパー800
コニカのレンズ付きフィルム(写ルンです的カメラ)から抜き取ったフィルムで撮影
15年も期限切れしていたので、露出設定は+1段明るめに
予想に反して劣化は酷くなく、少し青緑がかった色合いが綺麗で良かね pic.twitter.com/xdsfCEEWev
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