【写真作例付き】期限切れ13年のCenturia 200をMARIXのC-41現像液で【カラー自家現像No.002】

【写真作例付き】期限切れ13年のCenturia 200をMARIXのC-41現像液で【カラー自家現像No.002】

こんばんは、慧です。

2回目のカラーネガ現像(C-41)です。今回は35mmフィルムを。

相変わらず期限切れフィルムなのだけど、だからこそ自家現像のしがいがありますね。

以前期限切れフィルムをカメラ屋で現像したときに、画質がぼろぼろでメンタルもお財布もぼろぼろになったのです。

自家現像ならそういうショックは和らぎますからね。

F値:2.8
露光時間:1/50秒

現像データ

今後の自家現像生活のためにも、現像に関わる条件はなるべく記録していこうと思います。

まず、使ったカメラはKonica Ⅱです。

過去の修理記事はこちら。

そしてフィルムはKONICA Centuria 200の13年期限切れ品。廃盤品。

撮影時の露出設定は、明るめのISO感度100または50にしています。

 

以下のフローはカラーネガフィルムのC-41現像工程となります。

初回は「0.準備」で薬剤の作成がありますが、次回以降は使い回すので一度作ってしまえばしばらくは省略可能です。

使った現像タンクはパターソンのもの。ブローニーは1本まで、135フィルムは同時に2本まで処理可能。

また、「3.漂白」という工程がモノクロ現像と比べ、追加で必要になります。

 

そして、各工程での具体的な条件は下表の通りです。

工程薬剤処理時間撹拌条件
0. 準備温水(前浴)1:00
(40.0℃)
温水の色が透明になるまで撹拌と排液を繰り返す
(液温は目安)
1. 現像MARIX C-41 現像液
(2本目及び3本目)
3:45
(38.5℃)
最初の1minは連続撹拌
その後、5sec撹拌+55sec放置の繰り返し
2. 停止クエン酸水溶液1:00
(30.2℃)
連続撹拌
3. 漂白MARIX C-41漂白液9:30
(39.8℃)
最初の1minは連続撹拌
その後、30sec撹拌+30sec放置の繰り返し
4. 定着MARIX C-41定着液5:00
(37.8℃)
最初の1minは連続撹拌
その後、30sec撹拌+30sec放置の繰り返し
5. 水洗(1)水道水
(2)富士QW
(3)水道水
(4)ドライウエル
(1)1min
(2)1min
(3)5min
(4)30sec
(1)連続撹拌
(2)連続撹拌
(3)連続撹拌
(4)連続撹拌
6. 乾燥6h放置

従って、下のグラフのように現像時間は長くなっていきます。

しかし、現像液の劣化も進んでいくため、12本分までが推奨使用回数とのことです。

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作例:青みのある空気感

それでは、自家現像した結果を紹介します。

24枚撮りで枚数に余裕があまり無いけれど、感度補正による画質差も見てみました。

思いのほか劣化が進んでおらず、満足な撮影となりました。

感度補正による画質の違い

Centuria 200は文字通りISO感度200。

元々の感度と、そこから1段、2段明るくした3水準で画質を比較します。

ISO200と100では、空の青の濃淡くらいでしょうか。ISO200のほうが青みが強いですね。

ISO50だと青みはほとんど消えてしまい、暖色系優位になっています。

ISO感度100または50で撮った結果

以下の作例はISO感度100と50をランダムで配置しています。

全体的に青みがかった涼しい印象の写真ができあがりました。

 

1枚目は、川と空。

F値:8.0
露光時間:1/500秒

ほぼ0枚目のショットで偶然光線漏れを浴びませんでした。

粒状感もまあまあだと思います。

 

2枚目は、クリーム色の薔薇。

F値:2.8
露光時間:1/250秒

暗部は青みが強く、薔薇の黄色を引き立てています。

 

3枚目は、工事車両。

F値:8.0
露光時間:1/100秒

工事現場は車両やコーンなど、被写体がカラフルです。

撮りがいがあります。

 

4枚目は、自転車の後輪。

F値:2.8
露光時間:1/250秒

KonicaⅡでの最短距離での撮影。

自転車のフレームの青と、錆の赤が対照的に綺麗。

 

5枚目は、旧実家の台所。

F値:2.8
露光時間:1/25秒

いつもの旧実家の台所。

赤もしっかり写ります。

 

6枚目は、団地のベランダ。

F値:4.0
露光時間:1/250秒

洗濯物が少ないのでそこまでカラフルになりませんでした。

やっぱり団地のカオス感が好き。

 

7枚目は、移動販売の八百屋。

F値:2.8
露光時間:1/2秒

ISO感度50の夜間撮影は難しいけど、粒子感は抑えられますね。

 

8枚目は、黄色の葉っぱと青空。

F値:2.8
露光時間:1/500秒

今回の一番のお気に入り。

黄色、緑、青で構成されているので、落ち着いた雰囲気がします。

KonicaⅡのレンズにやや小傷が多いので、光が少し柔らかい印象。

退屈しない人生を共に

2回目のカラーネガフィルムの自家現像でした。

Centuria200を初めて使ったのですが、もう期限切れ品しか手に入らないのが残念なくらい、気に入ってしまいました。

青みがかった空気感が最高です。

過去にCenturia400とか800を試した時も、やっぱり少し青みがかるんですよね。

コニカフィルムの特徴なのか、期限切れ故になのかは確かめにくい。

以下の投稿はブログに乗せていないCenturia 800の作例。

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