【写真作例付き】OLYMPUS PEN EES-2修理記録:シャッター&赤ベロの不動解消

【写真作例付き】OLYMPUS PEN EES-2修理記録:シャッター&赤ベロの不動解消

こんばんは、慧です。

世間が最新のフィルムカメラで湧いているところを、私は50年以上前のハーフカメラをいじって喜んでいます。

今回入手したジャンク品はオリンパスの代表的なカメラ「PEN EES-2」です。

シャッターは動かないし、赤ベロも出てこないという、何一つ正常な動作ができない個体。

レンズ含め外観が綺麗なのは不幸中の幸い。

シャッター不動と赤ベロ不動

PEN EES-2(以下、EES2)は令和の時代でも人気のある機種で、最新のPENTAX 17にも引けを取らないと信じています。

下の写真はクリーニング後の状態だけど、元々状態がとても良く何としても復活させたいと思いました。

EES2はセレン電池の起電力で露出計を動かしており、光量不足だと露出計が判断すると、赤ベロというサインがファインダー内に表示されます。

そのため赤ベロの反応は露出計周りが正常かどうかを見るための一つの指標。

ここまで不動品だと、中を開けてみるしかありません。(動作品でも中を開けるけどね)

下の写真が、シャッター機構までアクセスした状態。

赤点線のところにあるべきネジがどこかへ消えてしまっています。

少し分かりにくいので、別の角度から見てみましょう。

お分かり頂けますでしょうか?

ネジの溝が見えてきましたよ。

おわかり?

 

実はもう一か所修正すべきところがありました。放っておくと永遠に赤ベロは作動しないでしょう。

たぶん以前修理した人が組付けを間違えたのかも。

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作例:ちょっと珍しいフィルムで

テスト撮影には2つの使い捨てカメラのフィルム(16枚撮り)を使いました。

1つはKodakのシネマフィルムで、もう1つはFUJICOLOR C200でした。

どちらも新品ではお高くて手が出ません。

Kodak VISION3 50D

シネマフィルムの正体はVISION3 50D

200Tだと思っていたので撮影時の露光量はやや不足しています。

でもまあまあ良く写っています。

 

1枚目は、紫陽花。

ややピントが前にずれてしまったかな。

色合いは良し。

 

2枚目は、実家の台所。

手前の青い鍋にピントを合わせたつもりです。

少し粒状感はあるけれど、くっきりしています。

 

3枚目は、マンション。

パイプのカオス感をしっかり写すことができました

 

4枚目は、路地裏。

マニュアルモードにして赤ベロを封印して撮りました。

たぶん絞り2.8、シャッタースピード1/30秒です。何とか写っています。

なんとなく映画のワンシーンのような雰囲気。

実は初めて使うフィルムなので、ちょっと得した気分になれました。

CineStill 50Dと同等品ですからね。

FUJICOLOR C200

次はフィルムの感度通り、ISO200で撮っています。

 

5枚目は、紫陽花。

暖色が強めに写っている気がします。

くっきりとした写り。

 

6枚目は、おしゃれ横丁。

マニュアルモードで撮影。

やはり暖かい雰囲気。だいぶザラっとしています。

 

7枚目は、石と海。

ほぼモノクロな被写体なんだけど、すごくカラフルな感じがしますね。

別記事にも同じタイミングの写真があります。

 

8枚目は、マジックアワー。

暖色が強めかと思ったら、青もよく発色していると思います。

退屈しない人生を共に

OLYMPUS PEN EES-2を修理して、贅沢にも2本のフィルムでテスト撮影しました。

どちらもやや珍しいフィルムだったので、自分の中では価値の高い作例写真が撮れました。

でもゾーンフォーカスはやっぱり難しい。

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