こんばんは、慧です。
前々から気になっていた「Lomo」というブランドのフィルム。
このご時世に多くの種類のフィルムを販売していて、そこにフィルム愛を感じます。
今回はそんなLomoのモノクロフィルム「POTSDAM 100」を使ってみました。
映画用フィルムから再スプールされたもののようで、撮影結果が楽しみです。
POTSDAM 100とは?
POTSDAM(ポツダム) 100は、オーストリアの企業「ロモグラーフィシェ」がLomography(ロモグラフィー)ブランドとして展開しているモノクロフィルムの一つ。
正式名称は「Lomography B&W 100 Potsdam Kino Film」です。Kinoはドイツ語で映画(館)という意味です。
ISO感度100のPOTSDAM 100の他に、ISO感度400のBERLIN(ベルリン)400もあります。
Lomographyの公式サイトの紹介文によると「ドイツの伝統ある映画用フィルムメーカーのロールフィルムを35mmカメラ用に作り上げたもの」とあります。(だからドイツの都市名がフィルムの名前になっているのでしょう)
具体的なメーカー名は記載されていなかったので少し調査してみると、ORWO(オルヴォ)という会社(ブランド)に辿り着きました。
ORWOは東ドイツの時代から存在していた写真フィルム・磁気テープを製造するメーカーで、現在も別会社ではあるけれどORWOブランドの映画用フィルムが製造販売されているようです。
その映画用フィルムは、「ORWO UN54」と「ORWO N 74 plus」の2種類があり、それぞれISO感度は100と400です。
これらが「POTSDAM 100」と「BERLIN 400」と同等のものかはどこにも明記されていませんが、関係している可能性は高いと予想しています。
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作例:全体的になめらか
ISO感度100と少し低めなので、晴れの日に撮影しました。
カメラの露出設定もISO100のままです。
撮影に使用したカメラはKonicaⅡです。
それでは作例を紹介していきます。
1枚目は、昔遊んだ公園。
よく小学生の時に遊んでいた公園です。昔は滑り台があったけど老朽化により撤去されました。
手前の葉っぱにピントを合わせたつもりだったのが、結局どこにもピントが合っていない一枚。
これはこれでちょっと魅力が出てきている気がします。
あえてピンボケ写真を撮るのも面白いかも。
2枚目は、ススキと電車。
ススキの明るさと電車の暗さのコントラストを狙いました。
コントラストは高くも低くもなく、ちょうど良いです。
3枚目は、とある大学の寮?。
傘立て周りの光がとても印象的で、映画用フィルムに相応しいシーンだと思います。
入っちゃいけない場所だったかも。
4枚目は、電柱とビルの工事の足場。
様々な直線が入り乱れたカオスな空間。
なぜか日本的な風景と思わされる一枚。海外でもビルの工事はあるけれど。
5枚目は、曇り空。
雲が多く明暗が面白かったので撮りました。無限遠のチェックにもなりました。
ISO100のフィルムにしてはやや粒状性は粗いでしょうか?
でもこの粗さは好きです。
6枚目は、朽ち果てた切り株。
モノクロフィルムでは最近切り株を撮るのにハマっています。
この切り株は直線的(地学的?)な崩れ方をしていて、巨大な台地を上から眺めているようです。
ちなみにチャンプカメラ青葉台店から歩いて数分のところにあります。
7枚目は、夕方の海。
日没直後の太陽の光が雲から漏れている様子。
この写真で見ると粒状性はまあまあ良い気がします。
8枚目は、薄いピンク色のバラ。
日没直後の逆光での撮影。
バラの立体感と薄暗さが好みです。
左半分はほとんど黒潰れしているけど、この写真の場合は正解かもしれない。バラが前面に出てくるから。
全体的に粒状性は滑らかで、ざらつきはあまり目立ちませんでした。
コントラストも丁度良く、諧調性は豊かで、安心して使えるフィルムです。
なお8枚目と全く同じ構図でカラーで撮った写真が以下の記事にあります。
興味があればご覧ください。
退屈しない人生を共に
Lomoのモノクロフィルム「POTSDAM 100」の作例を紹介してみました。
日中はもちろん夕暮れの薄暗いシーンでも情緒的に表現できていて、さすが映画用フィルムと言った感じです。
特に8枚目のバラがお気に入り。
きっと人物撮影でもフィルムの実力を発揮できると思うので、映画のワンシーンを作るつもりで撮影すると面白そうです。
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