【写真作例付き】MinoltaFlexⅢとKodak T-MAX400(ブローニー)で【自家現像No.004】

【写真作例付き】MinoltaFlexⅢとKodak T-MAX400(ブローニー)で【自家現像No.004】

こんばんは、慧です。

T-MAX系のフィルムは他のモノクロフィルムよりも現像料金が高く、貧乏な私はこれまで避け続けてきました。

高額な理由はおそらくT-MAX専用の現像液を使っているから。

しかし、ついにその専用の現像液「T-MAX Developer」をゲットしたため、自家現像でT-MAXフィルムを楽しむことができます。

今回はその一発目のフィルム「T-MAX400」の自家現像結果を紹介します。

現像データ

今後の自家現像生活のためにも、現像に関わる条件はなるべく記録していこうと思います。

まず、カメラは中判(6×6)の二眼レフカメラ「MinoltaflexⅢ」です。

そしてフィルムは現行のKodakのモノクロネガ「T-MAX 400」の11年期限切れ品。

写真サイズは6×6cmなので12枚撮影しました。

撮影時の露出設定は、ISO感度を200にしてフィルム劣化分を補っています。

現像条件

以下のフローは典型的なモノクロフィルムの現像工程となります。

初回は「0.準備」で薬剤の作成がありますが、次回以降は停止液以外使い回すので一度作ってしまえばしばらくは省略可能です。

今回は「T-MAXフィルムは現像液を汚す」という噂を聞き、「1」の現像液投入前に前水浴(1minの連続撹拌を3回)を行いました。

使った現像タンクはパターソンのもの。ブローニーは1本まで、135フィルムは同時に2本まで処理可能。

そして、各工程での具体的な条件は下表の通りです。(スマホで表示する場合は横向きがおすすめ)

工程薬剤処理時間撹拌条件
1. 現像T-MAX Developer 1:4※1
(疲労度 0本/L)
6.5min(22℃)最初の1minは連続撹拌
その後、5sec撹拌+55sec放置の繰り返し
2. 停止クエン酸水溶液※21min連続撹拌
3. 定着スーパーフジフィックス-L※310min最初の1minは連続撹拌
その後、30sec撹拌+30sec放置の繰り返し
4. 水洗(1)水道水
(2)富士QW※4
(3)水道水
(4)ドライウエル※5
(1)1min
(2)1min
(3)5min
(4)30sec
(1)連続撹拌
(2)連続撹拌
(3)連続撹拌
(4)連続撹拌
5. 乾燥6h放置

薬剤の作成や処理時間、撹拌条件はほとんど仕様通り。

現像時間は、液温22℃で仕様通りの6.5分としました。

一般的に、現像液の排液完了までを現像時間とするようです。従って規定の時間の15秒前から排液し始めます。

 

以下に使用した薬剤のリンクをまとめておきます。(表中の※に対応)

※1. 現像液:T-MAX Developer(希釈率 1:1)

T-MAX Developer(T-MAX現像液)はヨドバシオンラインで購入しました。(Amazon等では扱っていないようです)

しかしKodakの(一部またはすべての)化学薬品類は国内販売が終了する予定で、この現像液もその内入手が難しくなるかもしれません。

ところで上の右側の写真は、T-MAX400フィルムをリールに巻き付け現像タンクに入れ、前水浴したときの排液(1回目)です。3回目の水浴でほとんど色は無くなりました。

排液の色がかなり黒いので、その後投入する現像液を汚してしまうので、こうした前処理をしたほうがよいかもしれません。

 

※2. 停止液:クエン酸

※3. 定着液:スーパーフジフィックスL

※4. 水洗促進剤:富士QW

富士フイルム FUJIFILM 仕上剤「富士QW」(2L用) QW2LNEW

※5. 速乾剤:ドライウエル

自家スキャン結果

自宅の家庭用プリンターでスキャンして、白黒反転した画像(2コマ分)が以下になります。

ネガ用のスキャンモードが無いため速報値レベルの画質ですが、現像ムラなどの異常は見られませんでした。

スキャンが汚いですが、コントラストははっきりしているし大きな失敗は無さそうです。

 

ネガは専用のファイルがあるので、外注現像とは区別して保管しています。

スポンサーリンク

作例:暗部の情報量が充実

T-MAX系フィルムの特徴と言えば、微粒子・シャープ・ハイコントラストの3つ。

今回はハイコントラストとはいえ、どこまで暗部が詳細に写ってくれるかが見たいと思いました。

そのため、夜間や暗い部分をメインに撮影することに。

 

1枚目は、夜のマンション。

F値:3.5
露光時間:1/2秒

コントラストはまあまあだけど、画像全面にカビ?か何かの斑点が生じています。

すべてのコマにあるわけではないのと、10年以上の期限切れフィルムのため無視することにします。

蛍光灯の数が多いせいか、若干ぼんやりした印象。

 

2枚目は、プールの窓。

F値:4.0
露光時間:1/10秒

日没直後の市民プールの窓ガラス。

黒い部分がどのくらい濃く写るかを試しました。

しっかりと黒く、シャープ。

 

3枚目は、田舎の川。

F値:22
露光時間:1/50秒

MinoltaflexⅢ(元ジャンク品)の性能を見るため、最大限に絞って撮った一枚。

こういう絞った風景写真はほぼ初めて。

全面において良く写っていると思います。

 

4枚目は、水辺。

F値:5.6
露光時間:1/100秒

水面に映った枯れ木を撮りました。

上半分の岩や水面の黒さもしっかり出ています。岩の質感が伝わってくる。

 

5枚目は、夜の橋。

F値:4.0
露光時間:1秒

夜間での1秒露光。暗い車はライト以外無かったことになっている。

停まってる車なら写ったかもしれない。

 

6枚目は、切り株。

F値:3.5
露光時間:1/100秒

もう少し絞ったほうが、切り株全体にフォーカスが合ったかもしれない。

でも立体感がまあまああって良かった。

 

7枚目は、風月亭。

F値:4.0
露光時間:1/250秒

やや黒潰れしかかっているけど、だいぶ引き締まっていて好きな一枚。

屋根の側面?に立体感があってかっこいい。そして非常にシャープ。

 

8枚目は、酒瓶のゴミ。

F値:3.5
露光時間:1/500秒

お気に入りの撮影スポット。

カラーでもモノクロでも楽しめるので、1フィルムの中でほぼ必ず撮る一枚。

フォーカスは「空のビン」に合わせていて、狙い通りになりました。

ISO400の高感度で期限切れの割には粒状性が良いと思います。

さすがT-MAX。

退屈しない人生を共に

ブローニーサイズとしては3回目の自家現像で、初めてのT-MAX現像となりました。

今までは現像料金に躊躇して使えなかったフィルムでしたが、これからは積極的に撮っていけます。

今回のような10年前後の期限切れ品を安く手に入れたので、色々なセミ判、中判カメラで試せるのがとても楽しみ。

フィルムカメラカテゴリの最新記事