こんばんは、慧です。
最近色々なブランドで登場するシネマフィルムの流用品の一つです。
このフィルムをゲットしたのは2023年の前半くらいで、まだ1本2000円前後で買えたころ。しかも36枚撮り。
大事に取っておいたら期限も差し迫ってきたので、急いで撮影に行ってきました。
AMBER T800とは?
シネマフィルムから作られた高感度フィルムです。
その正体はKodak VISION 3 500Tを一般用のフィルムに加工したもので、CineStill 800Tの類似品(同等品?)のようです。
特徴としては、タングステンフィルムであることと、高感度フィルムにしては粒状性が細かい点です。
そして諧調が広く、ハイライト部とシャドウ部が両立してくれます。
そうなると当然、活躍するのは夜間や屋内での撮影ですね。
2024年現在は27枚撮りでの販売ですが、1年前は36枚撮りで売っていました。(箱なしでフィルムケースのみで)
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作例:高感度にしては粗さ小
撮影にはRICOH 500 DeLuxeを使いました。
絞りは開放2.4というちょっと珍しいカメラ。
見た目が整っていてお気に入りなのです。
感度補正による画質の違い
まずはISOを800と400の2水準で撮影して比較してみました。
F値は固定にして露光時間だけ調整しています。
ISO800で撮ると青みが強く、1段明るくISO400で撮ると青みは薄れ、暖色感が増している気がします。
感度+1段(ISO 400)での撮影結果
ここからは全てISO感度400で撮った写真です。
今まで期限切れの高感度フィルムしか使ったことがないので、明るめに撮る癖がついてしまった。
1枚目は、中華料理のショーウインドウ。
ハイライト部がオレンジ色に滲むのは噂通り。(ハレーションという現象)
電球の雰囲気とマッチしている。
2枚目は、バスの中。
外の明るさと車内の暗さが両立している気がします。
諧調が広いですね。
3枚目は、大山のお土産屋さん通り。
こういう暗い場所でもシャッタースピードを稼げるのが、高感度フィルムの強いところ。
しかし、この個体はたまに光線漏れを起こしてしまっています。
4枚目は、阿夫利神社からの眺め。
少し眩しい写真になりました。粒状感も少し強め。
高感度フィルムは遠景を撮るのに向いていないのかな。
5枚目は、二重の滝前の竜。
神奈川県伊勢原市にある阿夫利神社にて。
神社の近くに滝があって、そこにこの竜がいます。
6枚目は、畑のネット。
青いネット越しの逆光はとてもきれい。
奥の植物の影がネットに投影されるので、明度の差が生まれて面白い絵になります。
7枚目は、黄昏時。
黄昏時の風景は肉眼が一番きれいに見えます。
それでも何とか写真に残しておきたいのです。
8枚目は、鯉。
何匹かオレンジ色の鯉が混じっています。
緋鯉(ひごい)というらしく、川で見かけると珍しいなと思うけど、実際はポピュラーな品種のようです。
緋鯉がハレーションを起こしているのも似合っています。
川の水がそこそこ透き通っていたので、光があたり川底も写りました。
退屈しない人生を共に
タングステンフィルムの割には、青みが抑えられている写真が多く撮れました。
ISO感度を400にしているのと、屋内でもたまたま白熱電球色の環境下で撮ったことが影響していると予想。
都会の蛍光灯下の夜景であれば、タングステンの効果を味わえたかもしれないですね。
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