【写真作例付き】シトロエンのノベルティカメラに使われている謎フィルムの正体に迫る【カラー自家現像No.007】

【写真作例付き】シトロエンのノベルティカメラに使われている謎フィルムの正体に迫る【カラー自家現像No.007】

こんばんは、慧です。

7本目のカラーネガ現像(C-41)です。

何回か前の自家現像で、プジョーのノベルティカメラのフィルムを扱いました。

シトロエンも同様のノベルティを配布していて、やはり謎のフィルムが装填されています。

一般フィルムユーザーにとっては不安要素のあるフィルムだけど・・

現像データ

今後の自家現像生活のためにも、現像に関わる条件はなるべく記録していこうと思います。

シトロエンフィルムの外観

シトロエンのノベルティカメラの外観はプジョーのものとそっくりで、おそらくカメラ部分は共通です。

ノベルティカメラには24枚撮りと16枚撮りの2種類があり、これは16枚撮りのフィルムです。

(ノベルティをもらうとき、好きな方を選べるのでしょうか?)

パトローネに「PROCESS C41」とあるので、中身はカラーネガのはず。しかしISO感度の記載はありませんでした。

プジョーのフィルムは「200」と記載があったのですが。

C-41現像工程

以下のフローはカラーネガフィルムのC-41現像工程となります。

初回は「0.準備」で薬剤の作成がありますが、次回以降は使い回すので一度作ってしまえばしばらくは省略可能です。

使った現像タンクはパターソンのもの。ブローニーは1本まで、135フィルムは同時に2本まで処理可能。

また、「3.漂白」という工程がモノクロ現像と比べ、追加で必要になります。

 

そして、各工程での具体的な条件は下表の通りです。

工程薬剤処理時間撹拌条件
0. 準備温水(前浴)1:00
(40.0℃)
温水の色が透明になるまで撹拌と排液を繰り返す
(液温は目安)
1. 現像MARIX C-41 現像液
(6本目及び7本目)
4:03
(39.2℃)
最初の1minは連続撹拌
その後、5sec撹拌+55sec放置の繰り返し
2. 停止クエン酸水溶液1:00
(36.3℃)
連続撹拌
3. 漂白MARIX C-41漂白液10:10
(40.0℃)
最初の1minは連続撹拌
その後、30sec撹拌+30sec放置の繰り返し
4. 定着MARIX C-41定着液5:00
(38.6℃)
最初の1minは連続撹拌
その後、30sec撹拌+30sec放置の繰り返し
5. 水洗(1)水道水
(2)富士QW
(3)水道水
(4)ドライウエル
(1)1min
(2)1min
(3)5min
(4)30sec
(1)連続撹拌
(2)連続撹拌
(3)連続撹拌
(4)連続撹拌
6. 乾燥6h放置

従って、下のグラフのように現像時間は長くなっていきます。

しかし、現像液の劣化も進んでいくため、12本分までが推奨使用回数とのことです。

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作例:彩度低めの落ち着いた写り

撮影に使ったカメラはオリンパス PEN EE-3です。

16枚撮りフィルムなので、2倍の32枚程度撮ることができます。

今回はプジョーフィルムと違い、フィルムを繋ぎ合わせた形跡はなく、巻き上げ不良によるコマ被りは発生しませんでした。

ここからはISO感度100にして1段明るく撮った作例を紹介します。

 

1枚目は、モクレン。

撮影は春。

春と言えば桜ですが、モクレンも魅力的。ダイナミックな形状と大きさが良いですね。

 

2枚目は、川沿いの桜。

中学時代によく歩いた川沿いの道。奥にあるのが中学校。

雷雨の日、奥の橋に雷が落ちて中学校全体が停電したのを思い出しました。

 

3枚目は、赤いモクレン。

モクレンの赤バージョン。

ついつい撮りたくなるフォルム。

写りはやや彩度が低め。

 

4枚目は、黄色のチューリップ。

春にはチューリップも咲きますね。

これを撮影した翌日、茎を切断されていました。何故でしょう。。。

 

5枚目は、通勤中に見た桜。

手前のハイライトと奥のシャドーが、滑らかなグラデーションを作り出しています。

あまりピンク色には写らないものですね。

 

6枚目は、ハンド。

スマブラに登場しそうな手。

日没が近いので、桜がやや赤みがかっています。

 

7枚目は、レトロな街灯。

現代の無機質なLEDの街灯に比べ、一昔の街灯はカラフルでキャンディのよう。

 

8枚目は、八重桜。

色の濃い八重桜。

背景の電柱がややぼけて、手前の八重桜にピントが合っていますね。

 

9枚目は、聖蹟桜ヶ丘。

ジブリ映画「耳をすませば」で有名な東京、聖蹟桜ヶ丘。

最後の告白シーンの近くで撮影。

退屈しない人生を共に

7本目のカラー自家現像でした。

本文中では明かしていませんでしたが、シトロエンフィルムの正体も「FUJICOLOR C 200」でした。

以下の記事も同種のフィルムについて紹介しています。

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