こんばんは、慧です。
かなり安かったので、ネタ記事用にと30年期限切れT-MAX 100をゲットしました。
モノクロなので+1段程度でなんとか撮れるかなと思い挑戦したところ、良い写真を量産することができました。
コントラストは高めで、黒も引き締まっており、なんだかとても得した気分です。
30年前のT-MAX100
フィルムは、30年前(1994年)に期限が切れたT-MAX 100です。
外観も現行のT-MAXとは異なりますね。
フィルム部分はパッケージデザインの基調色と同じ紫色をしています。
それにしてもすごい臭い。。
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現像データ
以下のフローは典型的なモノクロフィルムの現像工程となります。
そして、各工程での具体的な条件は下表の通りです。
工程 | 薬剤 | 処理時間 | 撹拌条件 |
1. 現像 | T-MAX Developer (1:4) (疲労度 1.5本/L) | 6.0min (27.0℃) | 最初の1minは連続撹拌 その後、5sec撹拌+55sec放置の繰り返し |
2. 停止 | クエン酸水溶液 | 1min | 連続撹拌 |
3. 定着 | スーパーフジフィックス-L | 10min | 最初の1minは連続撹拌 その後、30sec撹拌+30sec放置の繰り返し |
4. 水洗 | (1)水道水 (2)富士QW (3)水道水 (4)ドライウエル | (1)1min (2)1min (3)5min (4)30sec | (1)連続撹拌 (2)連続撹拌 (3)連続撹拌 (4)連続撹拌 |
5. 乾燥 | – | 6h | 放置 |
なお仕様上の現像時間と温度は24℃で6:15なので、大間違いはしていないはず。
作例:引き締まった黒が良い
撮影時は基本的にISO感度50で。
使ったカメラはお気に入りのVitomaticⅡaです。作例作り専用機となってきました。
1枚目は、ビルの屋上。
露光時間:1/100秒
明度の高い被写体が多い一枚となりました。
2枚目は、猫。
露光時間:1/60秒
暗部の表現が好き。
諧調が豊かです。
3枚目は、公園。
露光時間:1/60秒
かなり高コントラストな一枚。
4枚目は、団地のひまわり。
露光時間:1/125秒
粒状感はそこまで悪化していないように見えますね。
5枚目は、電柱。
露光時間:1/500秒
エヴァのワンシーンっぽい電柱。
6枚目は、蝉の抜け殻。
露光時間:1/60秒
たしか3匹分の蝉の抜け殻が写っていたような気がします。
探してみてね。
7枚目は、デッキブラシ。
露光時間:1/60秒
光と影のバランスが良い感じ。
8枚目は、公園の水道。
露光時間:1/60秒
コンクリートの質感が上手に表現されていると思います。
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退屈しない人生を共に
30年期限切れのT-MAX 100を堪能しました。
意外と+1段程度の補正で、高コントラスト、高諧調な写真が撮れたのに驚きです。
フィルムケースを開けた時の酸っぱい臭いは相当きつかったのですが。
ところで、フィルムカメラを始めた当初、何も知らずに買ったフィルムがT-MAX 100。
当時の作例と比較すると、期限切れのほうが黒がしっかりしているように見えます。
スキャン時のパラメータの違いでしょうか?
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