【写真作例付き】期限切れ16年のKONICA MINOLTA PAN 100をミクロファイン現像液で【モノクロ自家現像No.013】

【写真作例付き】期限切れ16年のKONICA MINOLTA PAN 100をミクロファイン現像液で【モノクロ自家現像No.013】

こんばんは、慧です。

前回のモノクロ現像に引き続き、今回もVitomaticⅡaで撮影。お気に入りなのです。

フィルムはコニカミノルタのPAN 10016年期限切れだけど、生産終了品なのでこれでも新しいほう。

低感度&フォクトレンダーのレンズのおかけで、古いフィルムの割には精細な写真が撮れました。

現像データ

今回メンテしたカメラはこちら。フォクトレンダーのVitomaticⅡaです。

開放F2.8なのでスナップに丁度良いです。

フィルムは16年期限切れのPAN 100

先述した通り10年以上前に生産終了したので、良くて15年期限切れでしょうか。

運が良ければフリマアプリなどで入手できますが、品質はギャンブル要素が高い。

 

以下のフローは典型的なモノクロフィルムの現像工程となります。

そして、各工程での具体的な条件は下表の通りです。

工程薬剤処理時間撹拌条件
1. 現像ミクロファイン 原液
(疲労度 2.6本/L)
5.0min
(28.0℃)
最初の1minは連続撹拌
その後、5sec撹拌+55sec放置の繰り返し
2. 停止クエン酸水溶液1min連続撹拌
3. 定着スーパーフジフィックス-L10min最初の1minは連続撹拌
その後、30sec撹拌+30sec放置の繰り返し
4. 水洗(1)水道水
(2)富士QW
(3)水道水
(4)ドライウエル
(1)1min
(2)1min
(3)5min
(4)30sec
(1)連続撹拌
(2)連続撹拌
(3)連続撹拌
(4)連続撹拌
5. 乾燥6h放置

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作例:高諧調&高精細

それでは作例を紹介していきます。

今回も感度を1,2段変えて劣化分を補いました。

また、R1フィルター(レッドフィルター)を使ってコントラストがどの程度変わるかも見てみました。

感度補正による画質の違い

元々のISO感度100から、1段、2段明るく撮ってみました。

+1段だけでかなり明るくなりましたが、+2段は+1段と違いは無さそうです。もしかすると露出設定を間違えたのかも。。

この比較写真だけ見れば、特に感度補正しなくても問題なさそうです。

また、粒状感も悪くないですね。

R1フィルター有無による画質の違い

最近リサイクルショップでレンズフィルターを漁るのにハマっています。

フィルターと言えばケンコートキナー製が有名だけど、これはPETRI(ペトリ)製のR1フィルター

Φ55なのでVitomaticⅡa用として使えないけれど、レンズ前面に手であてがって使いました。

以下がR1フィルターの有無を比較した写真。

間違えて+1段しか補正していないけれど、R1フィルターの効果が見て分かりますね。

雲の立体感は増しているし、青空と雲のコントラストも強くなっています。

奥の山の部分も濃く写っています。

ISO感度50での撮影結果

以下の写真はR1フィルターは使用せず、ISO感度50で撮影しました。

 

1枚目は、空き缶のごみ。

F値:4.0
露光時間:1/125秒

粒状性が細かいので金属感がよく表現できている気がします。

 

2枚目は、団地猫。

F値:2.8
露光時間:1/125秒

最近見つけた広めの団地。猫がうじゃうじゃいます。

「餌を与えるな」という注意看板があるのだけど、だれかが餌をやっている形跡もある。

 

3枚目は、森の中。

F値:4.0
露光時間:1/125秒

とある森の中で見上げたところ。

すごく細かくコントラストの高い一枚。

 

4枚目は、木の幹。

F値:2.8
露光時間:1/125秒

こういう鱗のような表皮は松の木でしょうか。

 

5枚目は、自転車。

F値:2.8
露光時間:1/125秒

3台の自転車。フレームは青、赤、紺色です。

どれが赤でしょうか?

答えは末尾に。

 

6枚目は、鳩。

F値:2.8
露光時間:1/125秒

フィルムで撮られるのは初めてかい?

 

7枚目は、旧実家の台所。

F値:2.8
露光時間:1/15秒

私が大学院生まで住んでいた実家で、今は誰も住んでいません。

家賃が2万を切っているので、コスパの良い倉庫となっています。

たまにこうして見回りに行きます。

 

8枚目は、森の中のオブジェ。

F値:2.8
露光時間:1/60秒

悪魔的なモチーフ。

奥のもやもやは煙で、粒状感の様子が確認しやすいですね。とても細かい。

そして暗部の諧調も豊かです。

退屈しない人生を共に

ミクロファインを使った現像データが見つからず、その時の液温と勘時間で現像してみました。

28.0℃はモノクロにしては高過ぎるかなと心配しましたが、幸運にも丁度良い仕上がりになりました。

さて、5枚目の色あてクイズの答えは以下の通り。

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