こんばんは、慧です。
前回のモノクロ現像に引き続き、今回もVitomaticⅡaで撮影。お気に入りなのです。
フィルムはコニカミノルタのPAN 100。16年期限切れだけど、生産終了品なのでこれでも新しいほう。
低感度&フォクトレンダーのレンズのおかけで、古いフィルムの割には精細な写真が撮れました。
現像データ
今回メンテしたカメラはこちら。フォクトレンダーのVitomaticⅡaです。
開放F2.8なのでスナップに丁度良いです。
フィルムは16年期限切れのPAN 100。
先述した通り10年以上前に生産終了したので、良くて15年期限切れでしょうか。
運が良ければフリマアプリなどで入手できますが、品質はギャンブル要素が高い。
以下のフローは典型的なモノクロフィルムの現像工程となります。
そして、各工程での具体的な条件は下表の通りです。
工程 | 薬剤 | 処理時間 | 撹拌条件 |
1. 現像 | ミクロファイン 原液 (疲労度 2.6本/L) | 5.0min (28.0℃) | 最初の1minは連続撹拌 その後、5sec撹拌+55sec放置の繰り返し |
2. 停止 | クエン酸水溶液 | 1min | 連続撹拌 |
3. 定着 | スーパーフジフィックス-L | 10min | 最初の1minは連続撹拌 その後、30sec撹拌+30sec放置の繰り返し |
4. 水洗 | (1)水道水 (2)富士QW (3)水道水 (4)ドライウエル | (1)1min (2)1min (3)5min (4)30sec | (1)連続撹拌 (2)連続撹拌 (3)連続撹拌 (4)連続撹拌 |
5. 乾燥 | – | 6h | 放置 |
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作例:高諧調&高精細
それでは作例を紹介していきます。
今回も感度を1,2段変えて劣化分を補いました。
また、R1フィルター(レッドフィルター)を使ってコントラストがどの程度変わるかも見てみました。
感度補正による画質の違い
元々のISO感度100から、1段、2段明るく撮ってみました。
+1段だけでかなり明るくなりましたが、+2段は+1段と違いは無さそうです。もしかすると露出設定を間違えたのかも。。
この比較写真だけ見れば、特に感度補正しなくても問題なさそうです。
また、粒状感も悪くないですね。
R1フィルター有無による画質の違い
最近リサイクルショップでレンズフィルターを漁るのにハマっています。
フィルターと言えばケンコートキナー製が有名だけど、これはPETRI(ペトリ)製のR1フィルター。
Φ55なのでVitomaticⅡa用として使えないけれど、レンズ前面に手であてがって使いました。
また、赤以外の光が減る分、およそ+2段の露出補正が必要です。
以下がR1フィルターの有無を比較した写真。
間違えて+1段しか補正していないけれど、R1フィルターの効果が見て分かりますね。
雲の立体感は増しているし、青空と雲のコントラストも強くなっています。
奥の山の部分も濃く写っています。
ISO感度50での撮影結果
以下の写真はR1フィルターは使用せず、ISO感度50で撮影しました。
1枚目は、空き缶のごみ。
粒状性が細かいので金属感がよく表現できている気がします。
2枚目は、団地猫。
最近見つけた広めの団地。猫がうじゃうじゃいます。
「餌を与えるな」という注意看板があるのだけど、だれかが餌をやっている形跡もある。
3枚目は、森の中。
とある森の中で見上げたところ。
すごく細かくコントラストの高い一枚。
4枚目は、木の幹。
こういう鱗のような表皮は松の木でしょうか。
5枚目は、自転車。
3台の自転車。フレームは青、赤、紺色です。
どれが赤でしょうか?
答えは末尾に。
6枚目は、鳩。
フィルムで撮られるのは初めてかい?
7枚目は、旧実家の台所。
私が大学院生まで住んでいた実家で、今は誰も住んでいません。
家賃が2万を切っているので、コスパの良い倉庫となっています。
たまにこうして見回りに行きます。
8枚目は、森の中のオブジェ。
悪魔的なモチーフ。
奥のもやもやは煙で、粒状感の様子が確認しやすいですね。とても細かい。
そして暗部の諧調も豊かです。
退屈しない人生を共に
ミクロファインを使った現像データが見つからず、その時の液温と勘時間で現像してみました。
28.0℃はモノクロにしては高過ぎるかなと心配しましたが、幸運にも丁度良い仕上がりになりました。
さて、5枚目の色あてクイズの答えは以下の通り。
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